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[総体]浦和、F東京など注目の快足アタッカー、作陽MF平岡は成長を宣言「注目を越えられるように」

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平成25年度全国高校総体
「2013 未来をつなぐ 北部九州総体」サッカー競技(福岡)

[8.1 全国高校総体1回戦 作陽0-2鹿児島城西 福岡フットボールセンター人工芝]

 今大会を代表する快足アタッカーが初戦で姿を消した。浦和レッズやFC東京、ジュビロ磐田などに練習参加している作陽(岡山)のU-17日本代表候補MF平岡翼(3年)は鹿児島城西と激突した1回戦屈指のカードに左MFとして先発出場。前半7分には中央からの鋭いドリブルで一気に右サイドをえぐりラストパス。またサイドからの迫力のある突破で仕掛けていた。だが、鹿児島城西のリトリート戦術の前になかなかスペースを突くことができず。チームは前半失った1点が重く響き、0-2で敗戦。平岡もシュートゼロで夏の全国舞台から降りることとなった。

 相手は圧倒的なスピードを持つ平岡に対してマンマークでDFをつけ、また連係した守りを徹底。試合前からのプラン通りに左サイドから中央へ潜り込んでくる平岡に右足シュートを打たせず、また右サイドでは縦に切れこむ動きをほとんどさせなかった。一瞬のキレでファウルをもらうシーンもあったが、自分の武器を存分に発揮することはできず、またなかなかいい形でボールを受けることができなかった平岡は「やり辛さはなかったんですけど、ボールの受け方だったりに変化をつけないといけない。課題というか、反省です。意図して逆サイドに振ってから自分がスペース作ってやるとか、自分のスペースをつくるための動きをもっとしなければいけない」とより自分の特長を活かす動きを身につける必要性を口にしていた。

 鹿児島城西は「この試合に懸けていた」と、先のことを全く考えずに作陽戦に集中していたことを明かしていたが、平岡も同じ思いだった。「城西がベスト4まで行く中で一番強いというのがあったので、絶対に勝ちたいという気持ちがありました」。昨年度の高校選手権8強経験者が多く残り、今シーズンはプリンスリーグ中国で首位。目標は日本一だった。「手応えがあっただけに失点のところが悔しいというのがありますね」と無念の表情を浮かべていた。

 残りの半年は「一番成長できるところへ」という進路含めてより注目を集める半年となる。「注目に応えられるというか、それを上回れるような、もっともっと上を目指して頑張りたいです」と背番号7は前を向いた。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 吉田太郎)
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