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[MOM904]柏U-18FW大島康樹(2年)_エースが復活の2G1A!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.30 プリンスリーグ関東1部第17節 浦和ユース3-4柏U-18 駒場]

 勝てばプレミアリーグ参入戦進出決定。引き分け、そして負けていれば最終節まで持ち越しという状況で迎えた大一番でエースが復活した。柏レイソルU-18のFW大島康樹(2年)は2得点1アシストの大活躍。C大阪U-18戦でハットトリックを達成するなど4得点を挙げていた日本クラブユース選手権後は左足首脱臼の怪我もあってゴールから見放され、プリンスリーグ後半戦、Jユースカップを合わせてPKによる1得点のみだった。「(公式戦で)1か月半くらい取れなかったのは自分の中で初めてだったんですよ。落ち込んだときもあった」と振り返ったが、それでも前線でボールを収めることや守備で奮闘し続けたFWはこの日の2発でモヤモヤを振り払った。

 まずは前半7分、相手GKのミスを逃さずに左足で先制ゴールを決めると、2点差を追いつかれて迎えた後半44分にはFW山崎海秀(1年)の左足シュートのこぼれ球を押し込んで勝ち越しゴールを決めた。直後に再び追いつかれたものの、後半48分にMF白井永地(3年)へラストパスを通して決勝アシスト。「90分通してキープだったり、そういうところは全然できなかったんですけど、最後まであきらめないというか、どっかでチャンスは来ると思っていたので、得点という形で貢献できたのは良かったと思います」と素直に喜んでいた。

 この日、チームは珍しくボールを保持される時間帯が長かった。それでも大島は鋭いターンでDFを振り切り、またスピードに乗ったドリブルでPAへ進入するシーンもあった。いい形でボールが入ってくる回数は少なかったものの、その中で決定的な仕事をしようと狙い続けていた。そして後半44分の2点目は中央で楔のパスを落としてから、再び最前線へ駆け上がり、こぼれ球に反応したゴール。「自分はFWをなんで点を入れたいし、得点で貢献できたら一番嬉しい。怪我明けてから全然取れなくて、それでも出させてもらってチームに迷惑をかけていた。きょうは2点という形だったんですけど、次につながると思います」と喜んだ。

 自分自身のストロングポイントについて「もらって捌いてゲームをつくるだったり、捌いて自分がまたゴール前に上がっていって受けてアイディアを見せたり、パスを通したりするところ。パスも得な慰安で」と分析する大島。「3年生はクラブユースやJユースで結果を出していない。自分たちが多く出させてもらっている中で申し訳ないと思っているので、3年生のためにも最後に結果を出したい。来年は自分たちの年なので日本一になりたいし、そのためには絶対に上がらないといけない」というプレミアリーグの参入戦(12月)でも“復活した”エースは貴重なゴールを決めるつもりだ。

(取材・文 吉田太郎)
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