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[MOM915]愛媛ユースFW清川流石(2年)_名前の通り「さすが」の一撃、無回転FK弾で決勝点!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.14 高円宮杯プレミアリーグ参入戦1回戦 大分U-18 0-1 愛媛ユース 呉市総合スポーツセンター陸上競技場]

 苦しい展開の中でつかんだFKのチャンス。愛媛ユースFW清川流石(2年)が短い助走から右足を振り抜くと、無回転のボールがブレながらゴールの枠を捉え、ネットを揺らした。名前の通り「流石(さすが)」と思わせるゴールだったが、実は試合で蹴ったのは初めてだったという。「ずっと練習していて、今日チャンスがあったら蹴ろうと思っていた。ぶっつけ本番でしたけど、イメージ以上のシュートでした」と、会心の一撃に笑顔を見せた。

「去年プレミアリーグから降格して、本当に悔しい思いをした。クラブハウスに紙を貼って掲げていた」という目標への第1関門。ボールを支配され、なかなか良い形でボールを持てない状況が続いたが、「試合前から『気持ちが大事』とみんなで話し合っていた。苦しい状況でも我慢強く戦えたことが勝利につながったと思う」と振り返る。

 味方がボールを持つ時間が短い中、下がってパスを受けたり、スペースに抜けたりしながら相手の守備の目先を変え、機を見たドリブル突破も交えてチャンスをうかがった。青野監督は「アイツはここではなく、プロを目指さなければいけない。このレベルでは相手を凌駕するぐらいのプレーをしてほしい」と注文をつけたが、ここぞというときに、青野監督も「初めて見た」という新しい武器で結果を残した。

 柏レイソルU-18との2回戦に、自身が来年度に戦う舞台への切符をかける。「3年生の方たちが良い先輩ばかりで、自由にやらせてくれる。恩を返すには、この舞台で、プレーで見せるしかない」。今年度最後の戦いで、再び周囲を「さすが」とうならせるだけの活躍を目指す。
 
(取材・文 石倉利英)
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