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[選手権]県予選5戦10発の中津東2年生FW山本「プロに内定している選手相手でもやらないと」

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[1.2 全国高校選手権2回戦 中津東0-1市立船橋 フクアリ]

 大分県予選5試合で10得点を挙げていた中津東の2年生エース、FW山本隼斗が市立船橋の日本高校選抜DF磐瀬剛主将(3年、京都サンガF.C.内定)との攻防戦を振り返り、「突破力が自分では武器だと思っているんですけど、磐瀬選手には何もできなかったです」と完敗を認めた。

 大分鶴崎との県予選決勝では先制されながらも自ら獲得したPKを決め、決勝点となるヘディングシュート。チームを全国へ導いた。特に突破力の部分では本人も自信を持っていたが、「カウンターで1対1の場面があった。県大会だったら間違いなく仕掛けた場面だったんですけど、間合いが上手くて仕掛けられなくて、パスを選択してしまった。今年は県大会で10得点取っていたんで、自分も点取れるようにやってきたんですけど、全然ダメだったと思います。磐瀬選手はとても上手かったです」と悔しがった。

 DF陣が市立船橋の強力アタッカー陣を封じていただけに前線が何とかしたかった。山本は力強いキープなど奮闘し、右ロングスローのこぼれ球を右足で叩くシーンもあった。左MF赤岩郁弥(3年)とともに攻撃の軸として奮闘したが、無得点で敗退。「(磐瀬のように)プロに内定している選手相手でもやらないと上では通用しないことが分かったので勉強になりました。チームとしては3年生は努力した年と言われたんですけど、自分たちはもっと努力するような年にして、きょう市船に通用しなかったことを克服して来年に活かせるようにしたいです」。13人の3年生が努力して成長し、全国で優勝候補を追い詰める戦いをした。中津東の1、2年生はこの経験をベースに今年の3年生以上に努力をして、過去の高校選手権で3戦全敗の中津東に来年こそ初白星をもたらす。

[写真]中津東の2年生エースFW山本(右)は無得点敗退に涙

(取材・文 吉田太郎)
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