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[選手権]5年ぶり全国復帰の藤枝東GK長沢「ここで終わらずに続けることが大事」

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[1.2 全国高校選手権2回戦 藤枝東0-2京都橘 フクアリ]

 藤枝東の2年生GK長沢祐弥は0-1の後半7分にU-18日本代表FW小屋松知哉(3年)のPKを右へ跳んでストップ。突き放されそうになったチームを1点差で踏みとどまらせて勝利への望みをつないだ。「あの時は落ち着いてできた。蹴る寸前までどっちに跳ぶか決めていなかったんですけど、最終的に読んで相手の蹴り方を見て跳んだ」。これまでも何度もビッグセーブでチームを救ってきた2年生守護神のPKセーブでふじ色のスタンドは大いに盛り上がった。ただ、後半27分に決定的な2点目を失い、全国制覇を目指した名門は初戦敗退を喫した。

 静岡県予選MVPのFW片井巧(3年)は「全国で上を目指してほしい」と後輩たちに期待。08年以来5年ぶりに静岡の壁を突破したが、全国では勝ち上がることができなかった。全国優勝を目指してきただけに、押し気味だった内容を結果に結び付けられなかったことを選手たちは悔やむ。全国大会で結果を残せなかっただけに、1、2年生は必ずまた全国に戻ってきて雪辱することを目指す。長澤は「ここ最近優勝できていなくて、これで1回だけ優勝してもたまたまだということになってしまう。回数を重ねることが静岡県全体に強い印象を与えると思う。ここで終わらずに続けることが大事」と来年、藤枝東の復活を印象づけることを誓った。

 長沢自身、全国で学んだことがある。対戦した京都橘のGK永井建成(3年、ロアッソ熊本内定)と自分を比較して「相手のGKが上手かったと思います。プロへ行くGKは凄い。技術的にもそうですし、向こうのGKの方がチームを引っ張っていた。フィールドプレーヤーたちを引っ張るリーダーシップがあった。(自分自身は)今までは3年生がいたので心のどっかで甘えた部分があった。最上級生になって引っ張っていかなければいけない」と意気込む。1年後、チームを引っ張るGKになって来年は必ず全国で上位、決勝まで勝ち上がる。

(取材・文 吉田太郎)
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