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10人の神戸が大久保のPK守り切る!!浦和は12戦ぶり黒星で4位後退

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[8.11 J1第21節 神戸1-0浦和 ホームズ]

 13位ヴィッセル神戸はホームで3位浦和レッズと対戦し、FW大久保嘉人が決めたPKを守り切ると、1-0で勝利した。退場者を出しながらも、1点を守り抜いての勝ち点3。6月30日の川崎F戦(1-0)以来、5戦ぶりの白星獲得となった。対する浦和は2位浮上のチャンスだった一戦で痛恨の黒星。5月3日の横浜FM戦(1-2)以来、12戦ぶりの敗戦で4位へ後退した。

 立ち上がり、神戸がセットプレーからチャンスを迎えた。前半5分、MF野沢拓也の左CKは直接枠を捉えるも、GK加藤順大に弾かれた。再び迎えたCKも味方には合わず。GK加藤に阻まれる。同17分には浦和がショートパスをつないで、攻め込む。最後はPA左からMF梅崎司がシュートを放つが枠を外れた。互いに得点は生まれない。

 その後の神戸は野沢を起点に決定機をつくりだす。前半12分には中央でボールを受けた野沢がPA右へ浮き球パス。抜け出したFW大久保嘉人が右足シュートを打つもネットを揺らすことはできない。それでも同23分、この攻撃が功を奏した。野沢の浮き球パスに抜け出した大久保がPA内でGK加藤に倒されて、PKを獲得する。キッカーは大久保。加藤の逆を突くと冷静にゴール左へ決め、神戸が先制に成功した。

 なんとか追いつきたい浦和はDF槙野智章が果敢に攻撃参加。前半35分には、野沢のボールを奪うと左サイドから攻め上がった槙野がPA内へ切れ込み、中央へ折り返す。最後はFW原口元気がシュートを打つもDFに阻まれた。同38分には右サイドゴールライン際で粘ったMF柏木陽介が後方へボールを戻す。これを受けたMF平川忠亮の右クロスに原口が飛び込むもゴールはならない。神戸がリードしたまま、前半を1-0で折り返した。

 後半に入り、リードしている神戸をアクシデントが襲う。後半18分にMF小川慶治朗がドリブルで駆け上がってきたMF梅崎司を倒してしまい、警告を受けてしまう。これが2枚目となり、退場。数的不利な戦いを強いられた。これを受けて同24分には大久保に代えて、MF朴康造をピッチへ送った。それでも直後に朴が決定機をつくるなど、果敢に攻める。

 数的有利となった浦和は猛攻をみせるが1点が遠い。後半24分には左サイドから中央へ流れたMF柏木陽介がシュートを狙うもGKに阻まれる。終了間際の45分には柏木のパスに抜け出たMFマルシオ・リシャルデスがPA右からシュート。DFが弾いたボールをFWポポが頭で押し込もうとするが、これも決めきれず。神戸が1点を守りきり、1-0で勝利した。

 試合後、決勝点を決めた大久保は「前回もあのGKは先に飛んでいた。今回は研究されているかなとビビりながら蹴ったが、先に飛んでくれたので良かった」とPKシーンを振り返り、「みんながハードワークできたことが勝因。暑い中で厳しいがこれを続けていきたい」と先を見据えた。

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