前半に退場者が出た柏を磐田が圧倒し、アウェーで5試合ぶり勝利
[8.25 J1第23節 柏0-3磐田 柏]
J1は25日、各地で第23節の9試合を行い、日立柏サッカー場では柏レイソルとジュビロ磐田が対戦し、3-0でアウェーの磐田が勝利した。前半5分、磐田はショートカウンターからMF山田大記が得点を挙げる。さらに磐田は18分に柏のDF近藤直也が退場処分を受けて数的優位を得ると、28分にDF駒野友一が直接FKを決めてリードを広げる。後半も一人多い磐田の攻勢が続き、78分にはFW前田遼一が今季2度目となる3試合連続ゴールを決め、大勝に花を添えた。
柏は前節・仙台戦(0-0)から先発3人を変更。昨シーズンまで磐田に所属していたDF那須大亮、出場停止処分の解けたMFレアンドロ・ドミンゲス、MF安英学がスタメンに名を連ねた。対する磐田も前節・C大阪戦(4-3)から3選手を入れ替えている。DF千代反田充とDF菅沼駿哉を起用し、前節は最終ラインに入っていた藤田義明をボランチに入れた。また、元柏のMF菅沼実を左SHで起用している。
[スタメン&布陣はコチラ]
前半5分、試合はいきなり動く。柏のMF大谷秀和からボールを奪った山田がMF松浦拓弥とのワンツーから、最終ラインの裏を取る。飛び出してきたGK菅野孝憲の上をフワリと浮かせた山田のループシュートで、磐田が1点を先行する。
リードを許した柏も、ボールを保持して反撃に出る。16分にはレアンドロ・ドミンゲスがFWネット・バイアーノにクサビのパスを入れ、その落としを受けてシュートを放ったが、クロスバーを大きく越えた。その1分後にもネット・バイアーノのポストプレーから安英学がゴールを狙ったが、これもゴールマウスを捉えきれない。
徐々に反撃の形を整えていた柏だったが、18分に山田に対して足の裏を見せた危険なタックルを仕掛けた近藤が一発退場となる。柏は安英学をCBに下げ、MFジョルジ・ワグネルをボランチに、工藤壮人を左SHにスライドさせた4-4-1で対応した。しかし28分、DF増嶋竜也が松浦を倒し、ゴールから約30mの距離で直接FKを与えてしまう。これを駒野に決められ、一人少ない柏は2点を追うことになった。
点差を広げた磐田は、余裕をもって試合を進められるようになる。しっかりと守備を整えて柏に速攻を許さず、逆にボールを奪ってからのカウンターで好機をつくり出す。34分には右サイドの駒野からのパスを受けた山田がシュートを放ったが、ボールは右ポストを叩く。37分にも山田はCKのこぼれ球を拾い、鋭いシュートを打ったが、これはわずかに左へ外れて行った。
柏もレアンドロ・ドミンゲスにボールを集めて攻撃に転じようとするが、磐田も厳しい守備で起点をつくらせない。柏は前半41分、自陣からの長いFKをネット・バイアーノの裏で受けた安英学が、PA内でフリーになる。絶好のチャンスを得たが、シュートを右に外してしまい、場内は大きなため息に包まれた。前半ロスタイムにも柏はロングボールからチャンスをつくったが、得点を決めることはできなかった。
後半開始から柏は那須に代えて、MF栗澤遼一を起用する。右SBに工藤を入れ、栗澤をボランチに置き、ジョルジ・ワグネルを左SHに上げた。だが試合の主導権は、一人多い磐田が握る。後半6分には右サイドからカットインした駒野が左足のシュートでゴールを狙ったが、GK菅野が好守を見せて弾き出す。同8分にも駒野の縦パスを受けた小林裕がシュートを打つが、GK菅野に止められた。攻め続ける磐田は後半9分、CKから前田がヘッドしたボールに千代反田が触り、ゴールネットを揺らした。一度はゴールと判定されたが、千代反田のオフサイドとなり、得点は認められなかった。
後半14分、柏は安英学を下げてDFクォン・ハンジンをピッチに送り出した。さらに21分にはネット・バイアーノを下げ、FW田中順也を1トップで起用。磐田は同23分、菅沼のスルーパスから前田がGKと1対1になるが、シュートはGK菅野に止められた。対する柏は、セットプレーからチャンスをつくり出す。同26分にはレアンドロ・ドミンゲスがヘディングを枠に飛ばしたが、GK八田直樹が好セーブを見せた。同27分にはジョルジ・ワグネルが強烈なシュートからゴールを狙ったが、ボールはクロスバーを越えた。
ピンチを凌いだ磐田は後半33分、左サイドから菅沼が入れたクロスに前田が右足で合わせ、チームの3点目を決めて勝利を決定づけた。その後も山田のシュートが左ポストを叩くなど、磐田は攻勢を保つ。同43分には山田に代えてMF山本脩斗を、同45分には菅沼に代えてFW山崎亮平を、ロスタイム4分にも松浦に代えてMF小林祐希をピッチに送り出して時間を使う。このまま磐田が3-0で勝利し、4連敗を喫していたアウェーゲームで、久しぶりの勝ち点3をつかんだ。対する柏は6試合ぶりの黒星を喫した上に、退場した近藤、警告の累積が4となったジョルジ・ワグネルが次節の名古屋戦で出場停止と、ダメージの残る敗戦となった。
(取材・文 河合拓)
J1は25日、各地で第23節の9試合を行い、日立柏サッカー場では柏レイソルとジュビロ磐田が対戦し、3-0でアウェーの磐田が勝利した。前半5分、磐田はショートカウンターからMF山田大記が得点を挙げる。さらに磐田は18分に柏のDF近藤直也が退場処分を受けて数的優位を得ると、28分にDF駒野友一が直接FKを決めてリードを広げる。後半も一人多い磐田の攻勢が続き、78分にはFW前田遼一が今季2度目となる3試合連続ゴールを決め、大勝に花を添えた。
柏は前節・仙台戦(0-0)から先発3人を変更。昨シーズンまで磐田に所属していたDF那須大亮、出場停止処分の解けたMFレアンドロ・ドミンゲス、MF安英学がスタメンに名を連ねた。対する磐田も前節・C大阪戦(4-3)から3選手を入れ替えている。DF千代反田充とDF菅沼駿哉を起用し、前節は最終ラインに入っていた藤田義明をボランチに入れた。また、元柏のMF菅沼実を左SHで起用している。
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前半5分、試合はいきなり動く。柏のMF大谷秀和からボールを奪った山田がMF松浦拓弥とのワンツーから、最終ラインの裏を取る。飛び出してきたGK菅野孝憲の上をフワリと浮かせた山田のループシュートで、磐田が1点を先行する。
リードを許した柏も、ボールを保持して反撃に出る。16分にはレアンドロ・ドミンゲスがFWネット・バイアーノにクサビのパスを入れ、その落としを受けてシュートを放ったが、クロスバーを大きく越えた。その1分後にもネット・バイアーノのポストプレーから安英学がゴールを狙ったが、これもゴールマウスを捉えきれない。
徐々に反撃の形を整えていた柏だったが、18分に山田に対して足の裏を見せた危険なタックルを仕掛けた近藤が一発退場となる。柏は安英学をCBに下げ、MFジョルジ・ワグネルをボランチに、工藤壮人を左SHにスライドさせた4-4-1で対応した。しかし28分、DF増嶋竜也が松浦を倒し、ゴールから約30mの距離で直接FKを与えてしまう。これを駒野に決められ、一人少ない柏は2点を追うことになった。
点差を広げた磐田は、余裕をもって試合を進められるようになる。しっかりと守備を整えて柏に速攻を許さず、逆にボールを奪ってからのカウンターで好機をつくり出す。34分には右サイドの駒野からのパスを受けた山田がシュートを放ったが、ボールは右ポストを叩く。37分にも山田はCKのこぼれ球を拾い、鋭いシュートを打ったが、これはわずかに左へ外れて行った。
柏もレアンドロ・ドミンゲスにボールを集めて攻撃に転じようとするが、磐田も厳しい守備で起点をつくらせない。柏は前半41分、自陣からの長いFKをネット・バイアーノの裏で受けた安英学が、PA内でフリーになる。絶好のチャンスを得たが、シュートを右に外してしまい、場内は大きなため息に包まれた。前半ロスタイムにも柏はロングボールからチャンスをつくったが、得点を決めることはできなかった。
後半開始から柏は那須に代えて、MF栗澤遼一を起用する。右SBに工藤を入れ、栗澤をボランチに置き、ジョルジ・ワグネルを左SHに上げた。だが試合の主導権は、一人多い磐田が握る。後半6分には右サイドからカットインした駒野が左足のシュートでゴールを狙ったが、GK菅野が好守を見せて弾き出す。同8分にも駒野の縦パスを受けた小林裕がシュートを打つが、GK菅野に止められた。攻め続ける磐田は後半9分、CKから前田がヘッドしたボールに千代反田が触り、ゴールネットを揺らした。一度はゴールと判定されたが、千代反田のオフサイドとなり、得点は認められなかった。
後半14分、柏は安英学を下げてDFクォン・ハンジンをピッチに送り出した。さらに21分にはネット・バイアーノを下げ、FW田中順也を1トップで起用。磐田は同23分、菅沼のスルーパスから前田がGKと1対1になるが、シュートはGK菅野に止められた。対する柏は、セットプレーからチャンスをつくり出す。同26分にはレアンドロ・ドミンゲスがヘディングを枠に飛ばしたが、GK八田直樹が好セーブを見せた。同27分にはジョルジ・ワグネルが強烈なシュートからゴールを狙ったが、ボールはクロスバーを越えた。
ピンチを凌いだ磐田は後半33分、左サイドから菅沼が入れたクロスに前田が右足で合わせ、チームの3点目を決めて勝利を決定づけた。その後も山田のシュートが左ポストを叩くなど、磐田は攻勢を保つ。同43分には山田に代えてMF山本脩斗を、同45分には菅沼に代えてFW山崎亮平を、ロスタイム4分にも松浦に代えてMF小林祐希をピッチに送り出して時間を使う。このまま磐田が3-0で勝利し、4連敗を喫していたアウェーゲームで、久しぶりの勝ち点3をつかんだ。対する柏は6試合ぶりの黒星を喫した上に、退場した近藤、警告の累積が4となったジョルジ・ワグネルが次節の名古屋戦で出場停止と、ダメージの残る敗戦となった。
(取材・文 河合拓)
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