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清水が高木&大前弾で10人の札幌に完封勝利

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[9.1 J1第24節 札幌0-2清水 札幌ド]

 J1の第24節が1日に各地で行われた。9位清水エスパルスは敵地で最下位コンサドーレ札幌と対戦し、2-0で勝利した。前半38分にFW高木俊幸が先制点を奪うと、同44分にはFW大前元紀が追加点。2戦ぶりの勝ち点3を手に入れた。一方の札幌は神戸戦(2-4)、G大阪戦(2-7)に続いての3連敗となってしまった。

 札幌は28日の練習中に右太もも裏を負傷したため、助っ人FWテレが戦線離脱。前節に続いてFW内村圭宏が1トップを務めた。対する清水はMFアレックスが累積警告による出場停止。筑波大出身のルーキーMF八反田康平がリーグ戦初先発を果たした。

 立ち上がり、先にチャンスをつくったのは札幌だった。前半9分、左クロスに合わせてDFの裏へ内村が抜け出す。必死に右足を伸ばしてのシュートはポスト右へ大きく外れた。すると、その後はシュートを打つこともできずに時間は進む。

 サイドを起点に攻め込む清水が立て続けにチャンスを演出。すると前半38分に先制に成功した。DF平岡康裕がDFカルフィン・ヨン・ア・ピンへ横パス。ヨン・ア・ピンの左クロスに飛び込んだFW金賢聖がニアサイドでGK杉山哲と交錯する。ゴール正面にこぼれたボールを高木が蹴り込み先制。札幌側はGKへ対するファウルだと強調するも認められず。清水が1-0とリードを奪った。

 さらに前半44分には清水が追加点。八反田が左サイドへ展開し、高木が絶妙な左クロス。後方から走り込んできた大前が右足ダイレクトで叩き込んだ。大前にとってはシーズン自己最多の9得点目。昨季の8点を上回るゴールを決めた。前節の浦和戦は零封された攻撃陣が奮闘をみせ、2-0で前半を折り返した。

 後半に入り、まずは1点を返したい札幌だったが、なかなかシュートまで持ち込めず。シュート数は1本のまま時間は過ぎた。それでも後半27分にようやく後半のファーストシュート。右サイドからドリブルで持ち込んだMF山本真希がPA右から右足シュートを放つもGKに阻まれた。

 攻勢のきっかけをつくると、後半30分には決定機。左サイドから放ったMFハモンの強烈なミドルシュートはポスト左を叩く。札幌に流れが傾くかと思われたが、まさかのアクシデント。このシュートを決めきれなかったハモンがピッチサイドのボトルを蹴りあげてしまい、2枚目の警告を受けて退場。2点を追う札幌が数的不利に追い込まれた。

 後半38分には途中出場で2戦連発中のFW上原慎也がチャンスを迎える。味方の絶妙なスルーパスにPA内右へ抜け出し、GKとの1対1からシュート。しかしポスト左へ外れていった。3戦連発弾は奪えない。

 対する清水は後半20分に八反田に代わって、MF石毛秀樹を投入。同41分には獲得したばかりの新戦力DF三吉聖王。終了間際のロスタイム1分には先制点の高木に代えて、FW鍋田亜人夢をピッチへ送った。終盤こそ、相手に攻撃の形をつくらせたものの、終始安定したプレーをみせると2-0で試合は終了。清水が2戦ぶりの勝利を手に入れた。

 試合後、2点目を奪った大前は「カウンターだったんですけど、トシ(高木)がいいボールをくれたのでいい形で(ゴール前へ)入れたと思います」と得点シーンを振り返ると、自己最多のシーズン9得点目を挙げたことについて「去年の記録を抜けたというのは素直に嬉しい」と表情を緩ませた。

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