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F東京が2-0で川崎Fとの多摩川クラシコに勝利!

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[4.27 J1第8節 F東京2-0川崎F 味スタ]

 J1は27日に各地で第8節を行い、味の素スタジアムではFC東京川崎フロンターレによる多摩川クラシコが行なわれた。前半22分にMFルーカスのリーグ戦2試合連続となるゴールで先制したF東京は、後半20分にもMF東慶悟がゴールを決めて、点差を広げた。このままF東京が2-0で勝利し、味の素スタジアムでは2008年4月19日以来となる対川崎F戦の勝利を上げている。

 F東京は24日のナビスコ杯・大分戦(0-0)から、5選手を入れ替えた。4-2-3-1の布陣で左SBに太田宏介、2列目は右からルーカス、東慶悟、長谷川アーリアジャスールが入り、1トップは渡邉千真が務めている。対する川崎Fは4-4-2の布陣。24日のナビスコ杯・甲府戦(3-1)からは4選手を変更された。最終ラインの中央にはジェシと伊藤宏樹が並び、中盤の底に山本真希、2トップの一角にFW大久保嘉人が起用されている。
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 序盤は両チームの主導権争いが続く。F東京は後方からのビルドアップが、川崎Fのプレスに掛かり、なかなか前に運べない。対する川崎Fも切り替えの早いF東京に手こずり、フィニッシュまで持ち込めない。前半12分にはMF小林悠がGK西部洋平からのロングボールをヘッドで流す。これを受けたMF大久保嘉人が右サイドからリターンパス。小林がシュートに持ち込んだが、DFにブロックされた。同17分にも大久保からスルーパスが小林に出たが、小林がオフサイドを取られている。

 前半22分にはF東京が人数を掛けた攻撃でゴールを割る。右からDF徳永悠平から渡邉千真、東慶悟と横パスがつながり、東が縦パスを入れる。これを長谷川アーリアジャスールが横に流すと、ルーカスが右足を振り抜き、GK西部のニアサイドを抜いて先制した。

 先制してリズムをつかんだF東京は、徐々にボールを回す時間を長くしていく。MF高橋秀人がミドルシュートでゴールを狙うなど、2点目を狙う。対する川崎Fも前半36分に右サイド深くで得たFKからMF稲本潤一がボレーシュートを放ったが、クロスバーを大きく越えて行った。42分にも川崎Fは、高い位置でDF加賀健一からボールを奪うと、最後は大久保がPA外からシュートしたが、これもクロスバーを越えている。

 前半45分にも川崎Fは、F東京の横パスをカットし、細かくパスをつないでゴールに迫って行く。最後はPA内にボールを運んだ矢島卓郎が右足でシュートを放ったが、これはGK権田修一の正面に飛んだ。このまま前半はF東京の1点リードで折り返した。

 後半に入ると、F東京が川崎Fのゴール前までボールを運ぶ回数が増える。6分にはルーカス、長谷川が立て続けにシュートを打つ。しかし、長谷川のシュートが東に当たってGK西部に渡ると、川崎Fはそこから速攻に出る。右サイドを突破した小林がゴール前にクロスを入れたが、DF加賀に当たったボールはゴール右へ逸れて行った。

 高い位置でのプレスがはまり、ボールを回収するF東京は、後半17分にGK西部のミスキックを誘い、左サイドで渡邉がボールを持つ。無人のゴールにシュートを狙ったが、コース上にいたDFジェシにブロックされた。

 後半20分にはF東京が自陣から速攻を見せる。渡邉がドリブルでボールを運び、左サイドの長谷川にパス。長谷川からのパスをジェシの裏で上手くうけた東が、GK西部の股間を抜くシュートを決めて2-0と点差を広げた。

 後半25分には川崎Fにゴール前までボールを運ばれるが、ゴール前に流れてきたボールをGK権田が左サイドでフリーになっていた長谷川へダイレクトパス。このロングパスが通り、一気にチャンスをつくったF東京だったが、長谷川からの横パスを受けたルーカスのシュートは枠を捉えきれなかった。

 攻撃の形をつくれない川崎Fだったが、MF森谷賢太郎を投入し、稲本をアンカーに置くダイヤ型に中盤を変更した。トップ下に大久保が入り、小林が矢島と2トップを組んだ。後半31分には右サイドからのクロスに小林が飛び込み、加賀と競り合いながらヘディングシュート。しかし、これはクロスバーを越えて得点にはつながらない。同37分には矢島を下げて、FWパトリックを送り出した。

 F東京も後半40分に東を下げて、FW李忠成をピッチに送り出す。されに43分にもF東京は渡邉を下げてDFチャン・ヒョンスをアンカーの位置に起用して守備を固める。さらにルーカスに代えてMF石川直宏を起用し、時間をつかっていく。後半ロスタイムにはPA内でパトリックの落としたボールを受けた小林がボレーシュートを放ったが、ボールは右サイドネットに外れた。

 F東京は前節の名古屋戦(3-1)に続く勝利で連勝を2とした。一方、前節の仙台戦(4-2)で今季初白星を挙げ、続くナビスコ杯の甲府戦も勝ち、公式戦2連勝としていた川崎Fは、公式戦の連勝を伸ばすことはできなかった。

(取材・文 河合拓)

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