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大久保2発で今季通算6ゴールに、得点王争いは「何も考えずに」

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[5.11 J1第11節 川崎F2-2C大阪 等々力]

 敗戦危機のチームを救った。川崎フロンターレは0-2からFW大久保嘉人の2ゴールで2-2のドロー。「点を取れたことはよかったけど、勝ちたかった。上に行くチャンスだったのに」。2点ビハインドを追い付いたとはいえ、連勝は2でストップ。シュート数でも19本対8本と圧倒しただけに、勝ち点1で満足するわけにはいかなかった。

 後半28分、FWレナトが獲得したPKのキッカーを務めた。「GKが飛んだので」。GKキム・ジンヒョンが右に動いたのを確認して、落ち着いてゴール中央に流し込んだ。同38分にはレナトが左サイドから折り返したボールをMF小林悠がDF2人を引き付けてつなぎ、大久保が冷静に左足で押し込んだ。「(小林)悠があそこでがんばってくれたからこぼれてきた」。殊勲の2得点にも、お膳立てしてくれたチームメイトに感謝した。

 今季、神戸から完全移籍で加入した背番号13。4試合ぶりのゴールで今季通算6得点となった。早くも昨季の4ゴールを上回り、目標である15ゴールへ着実に積み上げている。得点王争いにも食い込む2発となったが、「何も考えずにやっている。考えると、プレーに影響するから」と、個人的な数字は意識していない。「チームのことを考えている。もっとやれると思う」。大久保が目指すのは、あくまでチームのタイトルだ。

(取材・文 西山紘平)

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