beacon

途中出場で2得点演出の川崎F・レナト、C大阪の同胞も称える

このエントリーをはてなブックマークに追加
[5.11 J1第11節 川崎F2-2C大阪 等々力]

 残り30分からの出場で流れを一変させた。川崎フロンターレは後半16分、FW矢島卓郎に代えてFWレナトを投入。中盤の左サイドに入ったレナトは果敢な仕掛けでゴールを目指し、攻撃にアクセントを加えた。

 後半27分、左サイドでMF中村憲剛からパスを受け、ドリブルでPA内へ仕掛ける。DF酒本憲幸をかわし、ゴールに迫ったところでMFシンプリシオに倒され、PKを獲得。これをFW大久保嘉人が決め、1点を返した。後半38分の同点ゴールもレナトの仕掛けからMF小林悠がつないで大久保が決めたもの。「難しい試合展開でピッチに入ったけど、2得点にいい貢献ができたと思う」と胸を張った。

 2得点を挙げた4月20日の仙台戦(4-2)で左内転筋を肉離れし、全治4週間と診断された。しかし、5月3日の名古屋戦(2-1)に途中出場し、わずか2週間で実戦復帰を果たすと、前節・清水戦(2-1)も途中出場。この日で3試合連続の途中出場となったが、完全復活を印象付けるプレーを披露した。

「痛みは全然ない。スタートから起用されても問題はない。ただ、チームとしていい結果が続いていたし、チャンスが与えられたときに結果に結び付けたいと思っている」。先発で出たい気持ちを抑え、チームのために自分の役割を全うした。

 C大阪のレヴィー・クルピ監督は「後半、フロンターレに足りなかったゴールに向かう意識が出てきて、同点に追いつかれた」と指摘。その代表格がレナトだった。PKを献上したシンプリシオも「向こうの2点ともにレナトが絡んでいる。彼が完全に流れを変えた」と、敵ながら同胞のプレーを称えていた。

(取材・文 西山紘平)

TOP