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今季初ゴールの横浜FC田原「これを機に、どんどん」

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[8.25 J2第31節 横浜FC 2-2 G大阪 ニッパ球]

 与えられた時間は、10分を切っていた。その中でも、しっかりと期待に応えた。25日のガンバ大阪戦、1-2で迎えた後半36分、横浜FC山口素弘監督は、最後の交代枠でFW田原豊をピッチに送り出した。途中出場していたナ・ソンス、パトリックとともに3トップになった横浜FCは終盤に、同点ゴールを目指して攻勢を強めた。

 そして後半43分、MF高地系治から左サイドを上がったDF中島崇典にパスが出る。中島がゴール前に入れたクロスに対し、ニアサイドでパトリックが潰れる。その背後にいた187センチのストライカーが、ゴール前でボールに合わせた。左サイドから何度か攻撃を組み立て直す中で、田原はゴール前に走り込むタイミングを計っていたという。

「あの局面はタイミングが取りやすかったです。ナカジ(中島)の左足のキックの精度っていうのは、十分に分かっているので。それを信じて、あとはパト(パトリック)と声を掛け合って、中に入って行きました。得点の場面の前にも、何回かセンタリングが上がっていたのですが、パトが後ろにいたので。ちょっと前にパトがパワーを持って入って行けば、マークのズレも出てくると思ったので、パトを前に行かせて、自分が後ろに回りました。パトを前に行かせたら、ボールが見えなかったので。イメージでボールを頭に当てました」

 田原にとっては、うれしい今季初ゴール。しかも、4連勝中で首位を独走するガンバ大阪を相手に引き分けに持ち込む、価値ある一撃だった。この一撃をきっかけにしたいと田原は言う。

「結果が出せていなかったので。そういう意味では、かなり遅かったですが、これを機にどんどん続けていけたらな。そういう願望ではなく、続けていかなければいけないと思いました」

 チームは15位に低迷しているが、プレーオフ進出をあきらめた気配はない。この日、今季初ゴールを挙げて前線のポジション争いを活性させる田原の存在も、チームに良いムードをもたらしそうだ。

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