beacon

「のどから手が出るほど欲しかった」 栃木が約2か月半ぶりの勝利

このエントリーをはてなブックマークに追加
[8.25 J2第31節 岡山1-3栃木 カンスタ]

 栃木SCはアウェーでファジアーノ岡山を3-1で下し、6月8日の福岡戦(2-0)以来、12試合ぶりの白星を挙げた。岡山は3連勝を逃し、4試合ぶりの黒星。約2か月半ぶりの勝利となった栃木の松田浩監督は「のどから手が出るほど欲しかった勝利」と手放しで喜んだ。

 栃木は前半9分、FWサビアが右足ミドルを放つが、GKの好セーブに阻まれる。同43分にはMFクリスティアーノのロングスローからこぼれ球をサビアが狙ったが、枠を捉え切れなかった。

 前半は0-0で折り返した栃木だが、後半4分、クリスティアーノの左CKにDF赤井秀行が頭で合わせ、待望の先制点を奪う。同11分にはFW廣瀬浩二の右クロスを胸トラップしたクリスティアーノがそのままバイシクルシュート。これがゴール左隅に吸い込まれ、2-0と突き放した。

 岡山も後半33分、MF田所諒の左CKからFW金民均がヘディングで1点を返したが、後半42分にGK中林洋次の痛恨のミスからダメ押しの3点目を決められた。MF高木和正のミドルシュートをキャッチした中林だったが、スローイングで味方にパスしようとしたボールがFW久木野聡に奪われる。久木野のパスからサビアが落ち着いて追加点。栃木が3-1と勝利を決定づけた。

 雷雨のため中止となった7月27日の愛媛戦を挟んで11試合勝ちなし(6分5敗)と苦しんでいた栃木にとって、長いトンネルを抜け出す大きな勝ち点3となった。松田監督は「魔法は何もない。ナーバスにならず、結果にとらわれず、目の前のプレーに集中するしかない。そのうえで全力を尽くせば、結果は出るときもあれば、出ないときもあるが、ナーバスになっていたら出る結果も出ない」と安堵の表情。前々節・鳥取戦(1-1)、前節・山形戦(1-1)はいずれも追いついての引き分け。その粘りがこの日の勝利につながり、「こうなれば3戦負けなし。これを続けていきたい」と前を向いた。


▼関連リンク
J2第31節LIVE速報

TOP