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大久保が闘莉王ぶち抜き先制点!!川崎Fが効率よく得点、名古屋は3連敗

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[9.28 J1第27節 名古屋1-2川崎F 瑞穂陸]

 川崎フロンターレが敵地で名古屋グランパスを2-1で下した。川崎Fは順位には変動はなく7位のままだが、勝ち点は42に伸びた。対する3連敗となった名古屋は13位に後退した。

 約1か月勝ちのない名古屋だが、今節からDF田中マルクス闘莉王が5試合ぶりに復帰。3試合連続でスタメン出場を続けるルーキーDF牟田雄祐と初めて4バックのCBコンビを組んで試合に入った。また中盤ではMF磯村亮太が今季リーグ戦初先発を果たし、MF中村直志とダブルボランチを組んだ。

 対する川崎Fは10得点のFWレナトが今節は累積で出場停止。またMF中村憲剛も腰痛で欠く苦しい布陣となった。

 上手く試合に入ったのは名古屋だった。前半17分のCKの場面で、牟田のバックヘッドがクロスバーをかすめるなど、川崎ゴールに迫り続けた。

 しかし先制点は一瞬の隙を突いた川崎Fに生まれた。クリアボールがカウンターとなって最前線のFW大久保嘉人に渡ると、闘莉王と1対1の勝負となる。エリア内まで持ち込むと左に切り替えし、闘莉王のスライディングをかわす。あとは左足を振り抜くと、正確なシュートがゴール左に突き刺さり、劣勢だった川崎Fに先制点をもたらした。

 ストイコビッチ監督も「良い内容で試合を作れている」と評価した前半だったが、無得点で折り返した名古屋。後半15分からは17試合ぶりにベンチスタートとなっていたFW玉田圭司、同27分にはFW矢野貴章を投入し、より攻撃意識を高めて同点ゴールを奪いに行った。

 だがダメ押しというべき得点が川崎Fに生まれる。後半39分、エリア内でMF小川佳純からボールを奪ったFW小林悠がクロスボールを入れる。これはこぼれるが後ろから走り込んだMF森谷賢太郎がシュート。1本目はGK楢崎正剛が防ぐが、跳ね返りを再び森谷が押し込み、勝利を決定的なものにした。

 後半アディショナルタイム6分にようやくDF田中隼磨が今季初ゴールを記録した名古屋だが、時すでに遅し。川崎Fボールでリスタートしたと同時に試合終了のホイッスルが響き渡った。シュート数は18-7と名古屋が圧倒したが、この日は決定力の差が勝敗を分けた。

 初の得点王獲得へ向け、得点ランクトップを快走する大久保は、C大阪在籍時の2002年にJ2リーグを戦った際に記録したシーズン自己記録を上回る19得点目を記録した。「ここ3試合、自分らしいプレーが出来なくて、焦っていた。今日で少し軽くなった」。試合後は更なるゴール量産を誓っていた。

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