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左の次は右でアピール、酒井高「監督の選択肢に入っている」

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[2.6 キリンチャレンジ杯 日本3-0ラトビア ホームズ]

 酒井は酒井でもDF酒井高徳(シュツットガルト)だった。体調不良を押して強行先発したDF内田篤人が後半17分にベンチへ下がると、代わってピッチに入ったのは背番号3。これまで内田とDF酒井宏樹が併用されてきた右SBのポジションに、酒井高が国際Aマッチ3試合目の出場で初めて入った。

「正直、ビックリした。右なら(酒井)宏樹かなと思っていた」。所属するシュツットガルトでは右SBのレギュラーを務めているとはいえ、そう率直な思いを口にした酒井高は「それでも右で使ってくれたということは、監督の選択肢に入っているんだと認識できた。右でも左でも使えるというのはいい材料になっていると思うし、ポジティブに捉えている」と素直に喜んだ。

 ラトビアを押し込んでいた時間帯の投入ということもあり、果敢に攻撃参加し、右サイドの高い位置で起点になった。後半42分には、この日がデビュー戦だったFW大津祐樹とかぶるシーンもあったが、「結果を残したい気持ちが強かった分、雑になったり、味方と重なったりしたところもあったけど、そこは落ち着くようになるし、心配していない」と力説。「まだ3戦目。ゆっくりゆっくりやっていきたい」と話す表情には充実感がにじみ出た。

 国際Aマッチ2試合目の出場となった昨年11月14日のオマーン戦では後半19分から左SBで途中出場し、後半44分の劇的決勝点を演出した。「1試合1試合アピールしないといけない身。オマーン戦に続いていいアピールになったと思う」。左SBの次は右SBで見せた好パフォーマンス。国内組のDF駒野友一が今回は招集を見送られていたが、酒井宏がハノーファーで出番に恵まれていない現状を考えれば、左右両SBで酒井高が内田、DF長友佑都と争う2番手の地位を勝ち取っても不思議はない。

(取材・文 西山紘平)

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