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ヨルダンvs日本 試合後のザッケローニ監督会見要旨

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[3.26 W杯アジア最終予選 ヨルダン2-1日本 アンマン]

 日本代表は26日、W杯アジア最終予選でヨルダン代表と対戦し、1-2で敗れた。引き分け以上で5大会連続のW杯出場が決まる日本だったが、最終予選初黒星を喫し、W杯出場決定は6月4日のオーストラリア戦(埼玉)以降に持ち越しとなった。

以下、試合後のザッケローニ監督会見要旨

アルベルト・ザッケローニ監督
「率直に彼らが2得点して、うちが1得点しかできなかったという言葉しかない。とはいえ、個人的には結果で試合を分析するのではなく、ピッチの上の内容を見ながら分析する。結果にとらわれず、具体的な対応を見て、敗因を分析したい。

 今日のような内容で、アウェーで、うちが10回チャンスをつくって、相手が3回チャンスをつくる展開なら勝たないといけない。今日のようにアウェーチームが8、9、10回チャンスをつくるのは稀だと思う。チャンスに至るまでも簡単にはいかないが、カナダ戦後も言ったが、最後の精度、決定力を高めないといけない。

 今日の試合についても、カナダ戦にしてもCKからの失点。相手にCKすら与えてはいけないのかという思いがある。セットプレー、リスタートが唯一の課題だと思っている。

 試合内容については、チームのコンセプト、突いていきたいポイントは選手がしっかり出してくれた。中央からのサイドからもチャンスをつくっていた。今日のようにピッチが悪い中でも、それぐらいのコンビネーションを出していた。ヨルダンがメンタル、走力で向かってくるのは想定内だった。ヨルダンのことを批判するつもりはないが、自分たちが自分たちのチャンスを決め切らないといけなかった。

 サッカーの試合はいくつかのポイントで成り立っている。PKを失敗し、一方、ヨルダンは少ないチャンスに決めてきた。W杯への切符を勝ち取りたかった者としては、こういう結果は非常に残念。(W杯出場決定は)後回しになってしまった。今日、何としてもここで勝ち切りたかった。チーム全体がそうだが、落胆しているし、落ち込んでいる。試合内容の出来を考えると、もう少しうちに運が味方してもよかった」

―先発の11人は意図したプレーをしていたか? 試合後にヨルダンの選手と言い争っていたが?
「ゴール前での精度以外は満足している。スピードを持ってボールを動かし、中央、サイドとバリエーションを出して攻めることはよくできていた。前半の早い段階で相手が選手交代をしてきたのは、それが理由だと思う。チームに出した指示としては、幅を持って、ゴール前に入ったらゴールに向かっている選手に積極的に出していこうと話した。もう少しバイタルエリアに入ったあたりで、裏へのボールの供給があってもよかった。2つ目の質問については、自分は挑発されるのは好きではないので、そういうことに至った」

―(ヨルダンメディアの質問)去年の6月の対戦からヨルダンは変わっていたか?
「うちが主導権を握って戦ったことは変わらない。ヨルダンがハートで戦ってくるのも、2試合とも変わりない。6月の試合と今日の試合の唯一の違いは、埼玉での試合はゴール前でのチャンスを決め切った。あとは6月に比べると、ヨルダンのDFラインが集中していたと思う」

―後半の開始10分はチャンスをつくれなかったが?
「日本は運動量が多く、SBも一人が上がって一人が残るというのを連続して繰り返していた。90分間、それはできないということで、その10分間は休憩していた」

(取材・文 西山紘平)

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