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大儀見先制弾も…宮間退場で苦しみドロー

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[6.20 キリンチャレンジ杯 日本1-1ニュージーランド ベアスタ]

 キリンチャレンジ杯が20日に佐賀県にあるベストアメニティスタジアムで行われた。日本女子代表(なでしこジャパン)はニュージーランド女子代表と対戦。前半21分のFW大儀見優季のゴールで先制したなでしこだが、後半38分に同点とされ、1-1で引き分けた。序盤はゲームを支配していたが、前半終了間際にMF宮間あやが退場となったことで一転、苦しいゲームを強いられた。この後、欧州遠征を行うなでしこジャパンは、26日にイングランド女子代表と、29日にドイツ女子代表と対戦する。

 MF澤穂希、MF宮間あやがロンドン五輪以来の復帰を果たしたなでしこジャパン。ベストメンバーといきたいところだが、SBのレギュラー、DF近賀ゆかりとDF鮫島彩が怪我のため招集外となり、この試合では右SBに有吉佐織、左SBには宇津木瑠美が入った。
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 試合前から降り続く雨の影響もあり、お互い慎重な立ち上がりを見せた。だがなでしこのエースはきっちり仕事をする。前半21分、右サイドから有吉がクロスを上げると、GKとDFの間に走り込んだ大儀見がダイレクト右足で合わせる。ドイツ・ブンデスリーガで18得点を挙げ得点王に輝いた大儀見。なでしこジャパンでも3月のアルガルベ杯から3試合連続ゴールとなった。

 守備陣も高い集中力を保ち、ニュージーランド攻撃陣に仕事をさせない。前半33分には右サイドから走り込んだFWハーンにシュートを打たれるが、GK福元美穂がしっかり弾き出す。相手の特長であるを高さにもしっかり対応した。だがいい感じで試合を進めていたなでしこにアクシデント発生。前半終了間際の45分、宮間がこの日2枚目のイエローカードを貰ってしまい退場。後半45分は1人少ない10人での戦いを強いられることになった。宮間が巻いていたキャプテンマークはDF岩清水梓に渡った。

 後半に入り最初にチャンスを作ったのはニュージーランドだった。6分、左サイドからFWウィルキンソンにクロスバーを直撃するミドルシュートを放たれると、跳ね返りもFWグレゴリウスにシュートを許す。後半から入ったGK海堀あゆみが弾き出したが、肝を冷やすシーンを作られた。

 リズムを変えたいなでしこは後半14分に澤に代えてドイツ・フランクフルトへの移籍が決まったMF田中明日菜、FW安藤梢に代えてFW大野忍を投入。それでも攻撃の形をなかなか作れないなでしこは、負傷のため離脱したFW高瀬愛実に代わって追加招集されたFW丸山桂里奈を同33分からピッチに送り込み、ゲームの安定化を図った。

 だが耐えていた守備陣もついに崩されてしまう。後半38分、右サイドからDFパーシバルにグラウンダーのクロスを入れられると、MFロンゴに押し込まれ同点に。1人少なくなったことを差し引いても、後半何も出来なかったなでしこジャパン。欧州遠征前に課題を残した。

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