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徐々に良さを出しつつある山口

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[10.15 国際親善試合 日本0-1ベラルーシ ジョジナ]

 1点を追う後半24分にMF長谷部誠と交代でピッチに立ったMF山口螢(C大阪)は、短いプレータイムながらも効果的なプレーで中盤を引き締め、着実に戦術理解を進めている様子を見せた。

「指示は特になかったので、バランスを見ることにかなり重きを置いていました」と話すが、カウンター攻撃を受けた際、カバーに入った山口がピンチの芽を摘んだ場面もあるなど、敗戦の中でフレッシュな存在感を発揮した。

 ただ、山口自身は辛口の自己評価だ。「手応えというか、自分はあれができないと、ここに入っている意味がない。アウェーでの試合に出たことについても、時間が短いので評価できない。もっと出ないと」と表情を引き締める。

 ベンチにいた時間帯には、チームが攻めあぐねる様子を見て、「もうちょっと簡単にはたけばいい。ゴール前のバイタルの外くらいで細かくつなぎすぎて、もうシュートを打ってもええんちゃうかというくらいな場面もあった」と振り返った。

 1トップでレギュラーに定着しながら5試合無得点のFW柿谷曜一朗についても、C大阪でのチームメイトとして思うところはあったようだ。

「曜一朗くんはボランチが持ったときはまず裏に動き出していたので、もっとパスを出してもいいのかなと。曜一朗くんの一番の持ち味を生かし切れなかったのかなと思う」と話していた。

(取材・文 矢内由美子)

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