beacon

東欧遠征の借りを返す決勝点、岡崎「結果が欲しかった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[11.19 国際親善試合 日本3-2ベルギー ブリュッセル]

 完璧なタイミングで抜け出した。2-1で迎えた後半18分、MF長谷部誠の縦パスをFW柿谷曜一朗がワンタッチで流す。浮き球のラストパスに反応したのがFW岡崎慎司(マインツ)だ。オフサイドラインぎりぎりから飛び出し、右足をダイレクトで振り抜く。鮮やかなコンビネーションから奪った追加点が、結果的に決勝点となった。

「(柿谷)曜一朗がいいボールをくれて、そのまま抜け出せた。ワンツーで抜けれるようなイメージがあった」。代表でのゴールは6月22日のコンフェデレーションズ杯・メキシコ戦(1-2)以来、約5か月ぶり。国際Aマッチ通算36ゴールとなり、原博実氏の持つ歴代4位の37ゴールまであと1点に迫った。

 16日のオランダ戦(2-2)にフル出場した岡崎はこの日はベンチスタート。後半からの出場だった。前半はFW清武弘嗣が右サイドでプレーしているのを外から見て「キヨ(清武)がいいプレーをしていたので、自分も刺激になった。キヨとは違うやり方で、自分らしさを出していこうと思った」という。

 右サイドで起点となり、攻守に走り回り、持ち味の裏への抜け出しからゴールも奪った。「チームとしても、相手より走っていた。そこがこの2試合のよかったところだと思うし、セルビアやベラルーシから学んだことでもあった」。セルビア戦(0-2)、ベラルーシ戦(0-1)と2試合連続の零封負けに終わった10月の東欧遠征。チームとして失いかけていた自信を取り戻した。

「勝ちが欲しかった。これを自信に変えて、来年に向けてやっていきたい」。来年のブラジルW杯に向け、これ以上ない形で2013年を締めくくった。

(取材・文 西山紘平)

TOP