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「単純に僕のミス」、オウンゴールの水本は“先輩”山岸に感謝

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[12.12 クラブW杯5位決定戦 蔚山現代2-3広島 豊田]

 試合はまさかのオウンゴールで幕を開けた。前半17分、蔚山現代(韓国)が前線にロングボールを放り込むと、FWキム・シンウクが頭で落としたところにDF水本裕貴がFWラフィーニャと競り合いながらカバーに入った。ラフィーニャの前に体を入れ、バックパス。ところが、これが前に出てきていたGK西川周作の横を抜け、そのままゴールマウスに吸い込まれた。

「あんなオウンゴールなんて中学校以来」。そう言ってうなだれた水本は「単純に僕のミス。体を入れて最初は(GKに)キャッチしてもらおうかと思ったけど、ボールが弱かったので(バックパスした)。でも、(GKの)位置を把握してなかったし、蹴るならもっと外に出さないといけない。僕の完全なるミスです」と自分を責めた。

「みんなに迷惑をかけたし、どうしようかと思ったけど、頼もしい味方のおかげで3点取ってくれて」。同点ゴールを決めたのは千葉時代にもチームメイトだったMF山岸智。試合後「ヤマさん(山岸)のゴールで追いついてくれてよかった」と感謝の言葉を伝えると、「後輩のミスは先輩が取り返さないと」と言われたのだという。

「同点ゴールを取ってくれて、逆転ゴールも演出してくれた。頼もしい先輩です」。感謝し切りの水本に対し、山岸は「ああいうミスは試合に付き物。みんな下を向くことなく、前を向いてやっていく姿勢が出ていた」と指摘。「千葉でも(水本)裕貴とはずっとやっていたから。裕貴の分も取り返そうと思ったし、結果的に助けられてよかった」と胸をなで下ろしていた。

(取材・文 西山紘平)

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