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左頬には絆創膏、強行先発のGK西川「忘れ物があった」

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[12.12 クラブW杯5位決定戦 蔚山現代2-3広島 豊田]

 左頬には大きな絆創膏を貼っていた。9日の準々決勝・アルアハリ戦(1-2)で左頬に裂傷を負い、前半8分に途中交代を余儀なくされたサンフレッチェ広島のGK西川周作。中2日の一戦に強行先発すると、安定感のあるプレーで勝利に貢献した。

「(準々決勝で)ああいう形でピッチからいなくなって、悔しかった。忘れ物があったので、勝ちたかったし、勝利で終われてよかった」

 後半10分、MFキム・スンヨンのFKに合わせたFWイ・グノのヘディングシュートを鋭い反応でセーブ。前半17分にはオウンゴールで先制を許し、3-1で迎えた後半ロスタイムには直接FKで2失点目を喫したが、負傷の影響を感じさせない気迫のプレーで最後尾からチームを鼓舞した。

 後半38分にはFWラフィーニャとの交錯で、手を蹴られるアクシデントにも見舞われた。それでも治療を受け、プレーを続行。その後もラフプレーを見せたラフィーニャと小競り合いに発展し、両者にイエローカードが出る場面もあったが、「日韓対決ということで負けたくなかった」という強い気持ちが表れていた。

「またここに戻って来られるように来季もがんばりたい。まずはチャンピオンになること。自信を持って、楽しんでやりたい」。来季はJリーグ王者としてACLにも参戦する。再び世界の舞台に戻ってくるため、今度はアジアの頂点を目指す戦いが始まる。

(取材・文 西山紘平)

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