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オシム式

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オシム式 その2 タヌキ

 記者会見で三都主の2得点についての質問に対してオシム監督は突然「英雄というものは死んだヒトのことで、彼はヒーローということではない」と話をそらす発言をした。

 ジーコジャパンでは、サイドで使われその守備の問題点を再三指摘されてきた三都主を攻撃的ミッドフィールダーとして使ったことを指摘されたことにハグラカシを入れた。

 日本サッカー界の最長老賀川浩さん曰く「結局、若い奴らは走ったけど点が入らなかった。
レッズと三都主でお茶を濁した。そうした本音の部分を見せたくないから英雄論でごまかしたんだな。タヌキだよオシムは」オシムは記者会見でも巧みに自分の手の内は見せないようにする。

 いやチラつかせて煙に巻く。

 知将と呼ばれる人はどこか風貌も含めてタヌキオヤジだ。武田信玄は右に行くときは左ではないかというそぶりだったという。知将の言葉はそれをそのまま受け止めては怪我をする。

 記者会見では笑いが起きた。知人の記者さんなので言っておきたい。就任のときの会見でも彼は鋭い質問をした。そのときもオシム監督はツッケンドンに答えた。

 会見の後に「あの記者の質問には10人くらいの懇談だったらとことん答えるべき問題だった」とスタッフに言っている。彼はどうやらマークされているようだ。

 彼が妙に馬鹿にしたような答えをするときはむしろ記者の指摘が図星だったりすることもあるようだ。タヌキである。

<写真説明>8月9日、日本-トリニダード・トバゴ戦後の記者会見でタヌキぶりを発揮するオシム監督

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