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[高校選手権]高知、自信のPK戦制し連覇達成!:高知

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[11.08 全国高校選手権高知県大会決勝 高知1-1(PK4-2)高知中央 春野運動公園陸上競技場]

 8月の全国総体では近大和歌山、日本大学高を下し佐賀東にも惜敗。確かな手ごたえを胸に2年連続14度目の出場を目指す高知と、2回戦で明徳義塾に4-1と快勝した勢いに乗り、2年ぶり2回目の出場を目指す高知中央が対戦した高知県大会決勝戦は、両チームの「守護神」が光るゲームとなった。

 まず、まばゆい輝きを見せたのは高知中央GK真辺勇気。後半11分、セットプレーからのシュートセーブのこぼれ球をボランチ野村綾彦に決められたものの、それ以外は5度のスーパーセーブを始め、シュートキャッチ、ハイボール処理、フィードも完璧。さらに192cm、77kgという体格を活かした迫力十分の俊敏な飛び出しも再三披露するなど、JFA・U-18GKキャンプ参加の肩書きに違わないハイパフォーマンスを示す。

 ただし高知のGK田中豊も負けてはいない。172cm、67kgとGKとしては小柄であるが、後半12分に迎えた1対1のピンチも「シュートは近くなればなるほど自分の近くに飛んでくる」という冷静な判断でセーブするなど、フィールドプレーヤー顔負けのシンキングスピードは、後半22分に右SB森田秋晴にミドルシュートで同点ゴールを決められた後も全く衰えることはなかった。

 結局試合は延長20分を終えても決着付かずPK戦へ。PK戦は「PK戦はずっとイメージして練習や練習試合後にもやってきていた」(高橋秀治監督)と絶対の自信を持っていた高知が4-2で制し連覇を達成したものの、特に真辺は全国の舞台で見たかった素晴らしい選手であった。

(取材・文 寺下友徳)

特設:高校サッカー選手権2009

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