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[高校選手権]都・東久留米総合、創設3年目での全国進出!:東京

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[11.28 全国高校選手権東京Aブロック決勝 都・東久留米総合 1-0 修徳 西が丘]

 創設3年目の都・東久留米総合が初V!。第88回全国高校サッカー選手権東京都Bブロック決勝が28日、西が丘サッカー場で行われ、都・東久留米総合と修徳が激突。DF金丸洋介(3年)の決勝ゴールにより、1-0で勝った都・東久留米総合が初優勝を果たした。都・東久留米総合は大会終了後の抽選により、東京A代表となることが決定。12月30日開幕の全国大会では鳥取県代表の境と1回戦を戦う。

 日本代表MF中村憲剛(現川崎F)を輩出したほか、06年度など2度の全国選手権出場の実績があった都・久留米と都・清瀬東とが併合して07年4月に設立されたばかりの都・東久留米総合。現3年生が第1期生という“新鋭”が創設わずか3年目で早くも全国へ名乗りを上げた。

 東久留米総合は1年生の左MF佐々木翼の個人技など前半から決定機を連発。だが、18分のDF川島將(3年)の左足シュートや柔らかいドリブルで局面を打開した佐々木の決定的なシュートが修徳のGK石鍋勇太(3年)の好守に阻まれ、終始優勢に試合を進めながらリードを奪うことができなかった。
 それでも後半、こちらも切れ味鋭いドリブルを持つ右MF上村将仁(2年)の突破などでチャンスをつくり続けると20分だ。左ショートコーナーからMF大塚直穂(3年)が上げた絶妙なクロスをCB金丸洋介(3年)が頭で合わせて先制。9,000人を超えるファンで埋まったスタンドは、東久留米総合のゴールで歓喜を爆発させる歓声と、「まだ時間はある!」と修徳を鼓舞する悲鳴にも近い声とのふたつにはっきりと分かれた。

 ロスタイムを含めるとまだ時間は20分以上。ここから修徳の猛攻が始まった。守りに入ったわけではなかったが、東久留米総合は押し込まれた。それでも金丸と吉田純(2年)の両CBを中心に立ちはだかる東久留米総合は、サイドから崩しにかかる修徳のクロスを次々と跳ね返していった。
 迎えた33分、修徳はゴール正面右寄りの位置で得たFKでFW宇都宮知寛(3年)が左足を振りぬく。だが、この一撃は惜しくもゴール左ポストを直撃。さらに35分には河津勇樹(2年)の右クロスにファーサイドで反応した宇都宮が左足シュートへと持ち込むが、東久留米総合の守護神・武藤尭行主将(3年)がゴールの外へとはじき出した。

 そして東久留米総合は約4分間のロスタイムもゴールを死守。都・久留米時代の歴史を持つ“新鋭”が全国切符を獲得した。武藤主将は「(都・久留米時代は)まだ全国で1勝もしていない。1勝したい」と宣言。空色のユニフォーム、そして指揮する齋藤登監督は06年度に全国へ出場した都・久留米当時と同じだが、新しく生まれ変わった東久留米総合が全国に初挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)

特設:高校サッカー選手権2009
 

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