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[高校MOM131]F東京U-18FW重松健太郎(3年)_覚醒の時を迎えたエース

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.20 Jユースカップ準々決勝 F東京U-18 7-1 名古屋U18 長居2]

 これまで不振にあえいでいたエースストライカー、FC東京U-18FW重松健太郎(3年)が、覚醒のときを迎えている。今年は春先からFC東京U-18のポイントゲッターとして活躍したが、高円宮杯全日本ユース選手権あたりから、勢いが失速。11月のAFC U-19選手権一次予選にU-18日本代表のレギュラーとして出場するも5試合で19得点を挙げたチームのなかで、彼は1ゴールも挙げることができなかった。

 筆者も重松のプレー振りを現地で見たが、ゴールへの強すぎる思いが空回りしているように見えた。試合をこなすごとに彼の表情はみるみるうちに険しくなっていったのを、はっきりと覚えている。

 結果としてこの悔しさが、逆に彼の成長を促した。帰国してから、重松は何がいけなかったのかを真剣に考え、見えたものを自分の課題として、意識して日々の練習に取り組むようになった。結果はすぐに現れた。決勝トーナメント初戦となる三菱養和ユース戦でハットトリックを達成すると、この試合でも先制弾と、試合を決定付ける3点目の貴重な2ゴールを叩き出した。

「代表で点が取れず、イライラして帰ってきて、ようやく点が取れるようになった。練習の中でも意識を高く持ってやっているし、甘いプレーをしていると、プロでは通用しないことを分かってきたと思う」と倉又寿雄監督も、重松の成長振りに目を細めた。

 エンジンのかかってきた負けん気の強い貪欲なストライカーは、チームを2年ぶりのタイトルを取るべく、その貪欲さをさらに研ぎ澄ましていく。

(FBN)

特設:Jユースカップ2009

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