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[高校MOM199]鵬翔MF白坂拓也(2年)_伝統の「13」背負うエース

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.13 高校九州新人大会予選リーグ第1ブロック 鵬翔 2-0 国見]

 鵬翔にとって、背番号13は特別な意味を持つ。昔から背番号13は鵬翔の絶対的エースに与えられた、「エースの称号」である。かつては興梠慎三(鹿島)もこの背番号を背負っていた。今、この「エースの称号」は白坂拓也(2年)に与えられている。

「彼は能力の高い選手。特に得点感覚は素晴らしい」とチームを率いて28年目を迎える大ベテラン・松崎監督も全幅の信頼を置く。しかし、「本当はFWで使いたいけど、選手層の問題で、彼を攻守の要となるボランチに置くことで、チームの安定を図っている」と、白坂はボランチとしてチームの舵取りを任された。

 このポジションでも白坂はその才を発揮。的確なポジショニングとキープ力で、中盤でタメを作ると、正確なパスでチーム全体をコントロール。そしてFWらしく、機を見た飛び出しは、相手にとって非常に脅威だ。この試合でも後半8分にドリブラーの楠本拓司(2年)が投入されると、彼のドリブル突破に呼応し、DFラインに出来たギャップを巧みに突いて、ゴールに迫った。29分の2点目のゴールは、楠本のドリブルに相手DFが引き付けられた一瞬の隙を突いて裏のスペースに抜け出し、冷静にGKとの1対1を沈めたものであった。鵬翔復活へ。すべては白坂の両肩にかかっている。

(取材・文 安藤隆人)

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