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[高校MOM205]西武台MF松本和樹(2年)_熱さと冷静さでチームけん引

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.20 埼玉県高校新人大会準決勝 西武台 3-1 武蔵越生 西武台高G]

 昨秋の選手権県大会の優勝校であり、今年も埼玉県の高校サッカーの中心的存在となりそうな西武台。チームのキーマン、MF松本和樹主将(2年)は「心は熱く、頭は冷静に」を掲げてプレーしている。

 この日、中盤中央の位置で先発した松本主将は、ワイドへの正確な展開でサイド攻撃の起点となった。それ以上に目立っていたのが守備面。「ポジショニングはいつも意識している。相手の目とか見て動きを予測している」と言うとおり、いち早くベストなポジションをとって相手の前を遮り、パスコースを切った。そしてインターセプトからカウンターの起点に。身体を張って相手の中盤を消す役割を担うが、それだけにとどまらず、冷静な読みからボールを奪い取っていく姿が印象的だった。

 守屋保監督が「一番黙々とやってくれる」と評する主将。1年生の時は選手権県大会で登録メンバーに入っていたが、2年時の選手権はメンバー落ちする悔しさを味わった。新チームになって取り組んできたことは、まずがむしゃらにプレーすること。「1年の時はメンバーで一番ヘタだったので、とにかくがむしゃらにやるしかなかった。でも2年になってそのがむしゃらさがなくなっていた。だから、まずがむしゃらに動くことをやってきた。(プレー面は)昨年より良くなってきたと思う。そのお陰で、今は余裕を持って周りを見られるようにもなった」。

 チームメイトの投票で主将に選出され意識をより高めた。「選ばれたからにはみんなを引っ張る。チームを引っ張って、目の前にあるタイトル全て獲りたい」。技術・タレント面では昨年のチームを下回ると自らも評価している。それでも目標は昨年越え。「がむしゃら」な自分のプレーを取り戻した新主将は、これからも目の前の試合、相手に対して、勝つために熱く・冷静に戦う。

(取材・文 吉田太郎)

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