[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.22 イギョラ杯決勝 成立学園高 3-0 矢板中央高 西が丘]

　成立学園高のFW飯島崇史が決勝で鮮やかな3発。大会MVPに選出された。

　名手・三浦拓ら堅守の矢板中央から決めた価値のあるハットトリックだった。まずは前半6分、MF西松裕紀のラストパスから抜け出した飯島は右足で先制ゴール。さらに20分には左サイドでボールを持つと、ゴール右ポストの外側からサイドネットへと巻く技ありのコントロールショットを決めた。
　そして仕上げは後半20分。途中出場の井上啓太がDFラインの背後へ送った右クロスを左足ダイレクトで合わせて、試合を決定づける3点目を決めた。

　やや持ちすぎる嫌いはあるが、足下の技術は十分。また絶妙な飛び出しでゴールを陥れる上手さも光った。元日本代表MFの宮内聡総監督が「非常にいい得点感覚を持っている」と評価する通りの活躍を強豪相手に披露。宮内総監督が指摘したプレー、判断力を「コンマ数秒スピードアップ」すれば、“技巧派ゴールハンター”の得点数はまだまだ増えそうだ。

<写真>3発をたたき出した成立学園・飯島。この日3点目の左足シュート
(取材・文　吉田太郎)