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「Y☆voice_3」三菱養和SCユースFW田中輝希「技術面はJでも通用した」

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「Y☆voice_3」三菱養和SCユースFW田中輝希

 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く新連載「Youth star voice」。第3回は昨年の全日本ユース(U-18)選手権で4強へ進出した三菱養和SCユースの新エースFW田中輝希選手だ。1年時に浦和の練習に参加し、U-17W杯を控えたU-17日本代表に選出されるなど注目を集めたアタッカーだが、昨年は2月に負った負傷が回復せず公式戦出場はわずかのみ。だが、復活を遂げた今年は三菱養和の10番を背負い、プリンスリーグ開幕戦から活躍を見せている。181cmの長身とフィジカルの強さに群を抜くテクニック。復活を目指す田中選手の今季にかける意気込みとは?

―プリンスリーグ開幕戦(対市立船橋高、3-1)のプレーを振り返ると?
「昨年はケガでほぼ全試合出られなかった。だからとにかく勝つよりも自分が楽しんでやろうという気持ちが強かった。(ただ内容は)全然ダメ。持ち味を出せなかった。相手のラインが低すぎてくさびを当てる攻撃がなく、後ろでしかボールを回すことができなかった」

―昨年のサイドではなく3トップの中央でのプレーだったが?
「FWの選手がケガをして自分がやっている。浦和カップ、清水遠征といい感じでFWとしてできていた。きょうの市船は引いてきたけど、今後はそこまで引いてくるチームはないと思う。パワー、スピード、前向いて勝負するというプレーは自分の持ち味。DFを背負って他の選手を使うというのも狙っている形で2点目は理想的な攻撃が出来たと思う」

―CKを直接決めたゴールもあった
「コーナーフラッグの旗が風でゴール方向へ揺れていたので最初から狙っていました。練習試合でも右足で巻くように蹴って、決めているので自信はあった。ただ公式戦では初めてですね」

―ケガの具合はもう問題ない?
「(故障箇所は)右の股関節。昨年は本当に何もやっていない。トレーニングジムでずっとトレーニングしてきたのでバランスはよくなりましたけど・・・・・・。昨年はもう悔しくて、とにかく出たくてしょうがなかった。ただもう大丈夫です。ケガへの怖さはあるけど気にしていたらダメ」

―現在の自分の武器は?
「自分はドリブルも、パスも全部が武器だと思っている。ポジションをいろいろ変えられるところも自分の武器です」

―普段参考にしている選手は?
「バルサの選手はずっと見ている。タイプは違うけどシャビやイニエスタは特に。パス出しや、それを引き出すところに注目しています」

―今春、グランパスの練習参加で通用したと感じている部分は?
「ドリブルやパスはできたし、練習試合で点も取ったので。技術面では通用したと思う。(課題は)連続の動きがまだまだということ。ただ、ずっと走る体力がつけばもっとやれると思う」

―ストイコビッチ監督から言われたことは?
「『もっとアピールしろ』、と。自分のチームではガー、ガーいう感じだけど、Jにいくとまだ遠慮してしまっているところがある」

―今年の目標を
「プリンスは1試合1得点。得点王。今年は全タイトルを獲ります!」(取材日:4月11日)

(取材・文 吉田太郎)

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