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[高校MOM_44]F東京U-18MF年森勝哉(3年)_存在感増したリーダー

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[高校サッカー マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.31 第33回日本クラブユース選手権(U-18)準決勝 F東京U-18 2-0 新潟ユース ニッパ球]

 圧倒的な強さを発揮して連覇に王手を懸けたFC東京U-18(関東3)。シーズン当初、「昨年に比べて個人はいいプレーができるけど、チームとしてはまとまらない。チームリーダーもいない」と倉又寿雄監督は不安視していたが、この日抜群の存在感でチームを統率していた背番号8の姿があった。「状況に応じた声を出せるようになってきた。ひとつのチームになってきたと思う」と振り返るゲーム主将・MF年森勝哉だ。

 F東京は自慢のハイプレスでまるで相手に呼吸することも許さないかのように走り回り、新潟ユースを追い詰めた。フィジカルはもちろん、精神的にも負荷の高い戦いだが、高いバランス感覚と抜群の運動量を備えるゲーム主将は、チームの先頭になって走り回った。

 「ボクは短気なんですけど(笑)。自分が中心なので、自分がプレーを止めたらいけないという気持ちで戦っている。ボクが動けばチームも動いてくれる」。そのリーダーシップを指揮官も評価。「年森が中心となってチームが実戦の中でまとまるようになった」。
 本人はシュート23本を放ちながら2ゴールに終わった試合を猛反省。「自分はロングボールの精度が低かったし、相手のキーマンを明確に潰せなかった。」と悔やんでいたが、チームの進撃に手ごたえも感じている。

 優勝した昨年の大会はメンバー外。チームが歓喜を爆発させる一方で悔しさも味わった。今年は自らの手で日本一獲得を目指す。「中学3年の時の高円宮杯も準優勝だった。日本一になることを意識している」。別格の強さを披露する王者に生まれたリーダー。決勝でも気を緩めることなく、相手に襲い掛かる。 

(取材・文 吉田太郎)


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