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現役時代のピリピリムードが健在だったヒデ

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[6.7 +1 FOOTBALL MATCH JAPAN STARS 2-2 WORLD STARS 日産ス]

タイや日本国内で入念なトレーニングを積んで2年ぶりの”復活マッチ”に臨んだ中田英寿。現役を退いた選手がほとんどを占めるJAPAN STARSの中では運動量や体の切れなどで目立っていたのは事実だが、4月に女子テニスで12年ぶりに現役復帰した伊達公子の衝撃的なトップパフォーマンスと比べると、やはり「引退選手」であるのは疑いなかった。

ただ、そんな中でも健在だったのが、現役時代同様のピリピリムード。

試合後の会見になぜか黒い帽子をかぶって登場し、「もう少し(スタンドを)沸かせられればよかった。もう少し盛り上げたかった」と、自分のプレーに明らかに不満そうだった様子からは、ひとたびピッチに立てば負けず嫌いな気持ちが大きく膨らむという”ヒデらしさ”が健在であることが窺える。

通常のフレンドリーマッチは、文字通りフレンドリーな空気が、ピッチのみならず会見場にも漂うもの。いまだにピリピリ感のある中田は稀有な存在であり、モウリーニョ同様の「スペシャル・ワン」であることをしっかりと証明していた。
(矢内由美子)

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