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[天皇杯]G大阪が3発逆転で8強入り

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[11.26 天皇杯5回戦 磐田1-3G大阪 ヤマハ]

 天皇杯5回戦は26日、未消化分の1試合が行われ、ジュビロ磐田ガンバ大阪が対戦。磐田は試合開始早々にFW西紀寛が先制点を決めたが、G大阪はMF佐々木勇人、DF山口智、FW山崎雅人がそれぞれゴールを決め、3-1と逆転勝ちした。G大阪は12月25日の準々決勝で名古屋と対戦する。

 リーグ戦で残留争いが続く磐田は次節29日の鹿島戦が出場停止となるDF茶野隆行を除いて、23日の柏戦から先発10人を入れ替え、システムも3-5-2から4-2-3-1に変更した。GK松井謙弥、4バックは右から山本脩斗、大井健太郎、茶野、森下俊。中盤は河村崇大と成岡翔のダブルボランチ、右サイドに太田吉彰、トップ下に名波浩、左サイドに西紀寛が入り、中山雅史が1トップを務めた。
 G大阪は4-4-2で、GK藤ヶ谷陽介、4バックは右から加地亮、山口智、中澤聡太、安田理大。中盤は明神智和と橋本英郎のダブルボランチ、左に倉田秋、右に佐々木勇人が入り、播戸竜二とルーカスが2トップを組んだ。

 試合は開始早々に動いた。キックオフから約40秒、名波が右サイドのスペースに展開し、オーバーラップした山本脩がクロスを上げると、西が右足のダイレクトボレーでゴール左隅に流し込み、磐田が先制した。
 G大阪も、すぐに反撃する。前半15分、カウンターから佐々木が左サイドを駆け上がり、中に切れ込むと、前に出ていたGKの動きを見逃さず、ループ気味の右足ミドルシュートをゴール右上隅に叩き込んだ。

 同点で折り返した後半はG大阪ペースで進む。細かくパスをつないでサイドからチャンスを演出。一方的に磐田を押し込んだ。後半10分、右CKのはね返りを佐々木が右サイドからもう一度クロスを上げ、フリーで走り込んだ山口が頭で叩きつけ、逆転。さらに同29分にも後方からのフィードを途中出場のFW山崎雅人がヘディングでGKの頭上を越す技ありのループシュートでダメを押した。

 試合後、山口は立ち上がりの失点について「集中力を欠いて、簡単にやられてしまった」と反省。自身の勝ち越しゴールは「敵がいなかったし、(佐々木)勇人のボールがよかった。簡単なゴールだった」と振り返った。ACL初優勝を果たしながら、リーグ戦は3連敗中と来季ACL出場権が与えられる3位以内の確保は難しい状況。来季もACLの舞台で戦うためには、天皇杯で優勝するしかない。山口は「ひとつずつやるだけ。次もいい戦いをしたい」と次を見据えていた。

(文 西山紘平)

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