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U-18代表、酒井の2得点などで香港に勝利

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 U-18日本代表は12日、インドネシアで開催されているAFC U-19選手権予選第3戦の香港戦に臨み、酒井高徳(新潟)の2得点などで3-0で勝利した。日本はこれで3連勝とした。

 日本の出場メンバーは以下の通り。
GK中村隼(浦和ユース)
DF(右から)古林将太(湘南ユース)、高橋祥平(東京V)、扇原貴宏(C大阪U-18)、阿部巧(F東京U-18)
MF菊池大介(湘南)→後半36分:重松健太郎(F東京U-18)、加藤大(三菱養和SCユース)→後半44分:山崎直之(F東京U-18)、六平光成(中央大)、酒井高徳(新潟)
FW永井龍(C大阪U-18)、高木俊幸(東京Vユース)→後半33分:大崎淳矢(広島ユース)

 ここまで2連勝とはいえこの日の日本は立ち上がり慎重な入り方。香港の出方も見ながらのボールタッチの時間が10分ほど続いたが、徐々に右サイドからの崩しが増えていく。酒井、阿部からクロスが入り、前線では高木が流れて起点となる。

 15,16,19分と攻撃が続き21分には右サイドの古林からクロスが入る。なかなか得点には結びつかなかったが25分、ようやくゴールが生まれる。左の阿部から酒井、高木と渡り、最後は六平からのボールを受けた永井が、一人かわして落ち着いてシュートを決める。日本が先制。

 その後27分に永井、36分に高木、39分にまた永井と決定機をつくるものの決められない。前半終了間際にはゴール前で高木がフリーになったが、これも決められず。攻勢ではあったが加点できないまま不満も残る1-0で前半終了。

 後半も前半と同じメンバーでスタート。すると早々の2分、中央で相手DFのクリアボールを拾った高木が左の酒井へスルーパス。酒井がこのボールをワンタッチでクリーンシュートを決める。2-0。

 いい時間に追加点が入ったが、その後のFKやCKのチャンスは生かし切れず。後半22分には香港右サイドの攻撃を寄せきれずゴールラインまで持ち込まれゴール正面でシュートを打たれたが、これは決まらなかった。

 同31分、CKの流れから酒井がシュートを決めるもオフサイドの判定でノーゴール。しかし直後の32分、自陣からの縦パス一本に左に抜け出した酒井がゴールを決めて、3-0とリードを広げる。

 その後は若干の蒸し暑さもあり、運動量の落ちた選手から交代。途中出場のFW大崎、重松は前線で動き回ったが決定機は作れない。逆に終盤には香港がスムーズにボールを回すようになり、ピンチを招く場面もあったが無失点に抑えきり、3-0で勝利した。日本はこれでグループFで3連勝。同じオーストリアと同得失点差ながら総得点の差でグループ2位になっている。

布啓一郎監督コメント
「個人のフィジカルが強い香港の選手に対して前半は慎重に入り、決して負けてはいないが、一つ一つのプレーに硬さがあった。フィジカルコンタクトがきつくなったときのパスの精度、コミュニケーションにまだまだ問題がある。しかし勝ち点3をしっかり取ることは非常に大切だ。
シュートを打たないという場面が何回かあったことに関しては『選択肢』を持っているか? それがあっての判断か? そこが問題。見えていて出せないのか? 見えていなくて出していないのか? その辺は(選手同士の)コミュニケーションだと思う。
アジアの予選はコンディション、気候、と色々違う環境でやることが多い。それも一つの訓練だが、そこで5試合をベストな状態で戦う姿勢を持ってほしい。そういう選手が次に残ると確信している。
4勝して決めて、オーストラリアと勝負したい」

 日本は14日にシンガポールと対戦し、17日に最終戦のオーストラリア戦を行う。

<写真>この日2点を決めた酒井(中央)と2点目のゴールを祝福する高木(左)と永井

▼この試合の関連リンク
写真:U-18代表-1
写真:U-18代表-2
写真:永井&酒井

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