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U-18代表、シンガポールに苦戦も4連勝

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 U-18日本代表は14日、インドネシアで開催されているAFC U-19選手権予選第4戦のシンガポール戦に臨み、住田貴彦の2得点で2-0で勝利した。日本はこれで4連勝とし、最終戦オーストラリア戦に臨むこととなる。

 3連勝している日本はスタメンをがらりと変えてこの試合に臨んだ。スタメンは以下の通りで、前戦の香港戦から引き続きのスタメン起用はDF田中、阿部の両サイドバックのみ。

GK川浪吾郎(柏U-18)
DF古林将太(湘南ユース)→85分 田中優毅(日本体育大),平出涼(F東京U-18),寺岡真弘(神戸ユース)阿部巧(F東京U-18)→72分 酒井高徳(新潟)
MF大崎淳矢(広島ユース),茨田陽生(柏U-18),古田寛幸(札幌U-18),山崎直之(F東京U-18)
FW重松健太郎(F東京U-18),住田貴彦(大分)→79分 菊池大介(湘南)

 ここまで1勝2敗のシンガポールに対し、日本は立ち上がりから両サイドに展開して攻めるが、深い位置では抜けきれない。それでも左MF古田、右サイドではSB古林とMF大崎からクロスが何本か入るが精度が低く、4試合目にして今大会ともに初先発のツートップ=住田と重松に合わずに得点機には至らない。
 しかし17分、中盤に上がったDF寺岡からのクロスを住田が相手DFとうまく身体を入れ替えて反転シュートを決める。日本が先制し、1-0。
 このゴールで少し落ち着くかと思われたが、重松、古田が局面で勝負を仕掛けるがうまく抜けない。30分には右CKから住田がドンピシャのタイミングでヘディングシュートを放つが、ポストに嫌われる。その後、シンガポールのペースで試合が進み、前半終了。

 後半、日本は立ち上がり早々からチャンスを作っていく。後半1分、住田のはなったシュートのこぼれ球から重松がシュート。同4分には阿部、住田、古田と左サイドをえぐるがシュートまでには至らず。同7分には住田が、10分には重松がシュートを放っていくがいずれも決めきることができない。
 押してもなかなかゴールが決まらない時間が続いたが、後半21分、高く上がったクロスを住田が胸トラップから反転シュート。GKがセーブと思われた処理を誤り、ゴールイン。ラッキーな追加点で2-0とリードを広げる。その後は互いにゴールがなく試合終了。

 2-0で日本が勝つには勝ったが、おのおのがファーストタッチの処理やボールコントロールの遅さ、また、一部の選手はすぐに倒れて全体のリズムを崩してしまうなど課題も目立った。日本はこの後、17日にオーストラリアとの最終戦に臨む。

 4連勝の日本は勝ち点12。グループの2位以内を確定させ、来年のAFC U-19選手権の出場権を獲得した。なお、この日行われたグループFの試合で、これまでともに3連勝だったオーストラリアがインドネシアと0-0で引き分けたため日本がグループ首位に立っている。

布啓一郎監督コメント
「全員が初めての東南アジア遠征で、腹を壊している。1,2,3戦はその中で行ける選手から先発させたが、連戦した選手はさすがに今日は休ませた。その結果が今日の先発です。
足先だけでプレーできてしまう環境(人工芝の普及も含めた日本)でやりすぎていると、今日のような芝でそれができないときにリズムに乗れない選手がいる。すぐに倒れて審判の顔を見るようなプレーをしていては、公式戦は勝てないということを理解してほしい。そういう意味で『駆け引き』ができない選手が多い。
やはり公式戦だからこそ感じるプレッシャーもある。しかしそういう経験で成長するわけで、チーム全体で連戦しながら戦い方を覚えていくしかない。
『プレーの精度』は試合で通用するかしないかで判断されるわけで、幾らプレッシャーのないところでできてもダメ。そういった意味で我々が目指す『パスをして、動いて、多くの人数をかけて攻める』というコンセプトには高い技術が必要になるし、選択肢も求められる。まだまだですね。
ただ、2日休むので、5戦目はベストなチームを組みたいし、オーストラリアに真剣勝負をしたい」

<写真>17分、住田(右)が先制ゴールをあげて喜ぶU-18代表チーム

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