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イエメン戦後の岡田監督会見要旨

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Text alert@サヌア(イエメン)
岡田武史監督
「イエメンが非常にアグレッシブで、難しいゲームだった。経験の少ない選手たちが怖がっている間に失点した。ディフェンスの4枚、ボランチ2枚が攻守にわたって下がりすぎてしまった。後半はサイドバックがサイドでボールを受けられるようになって改善された。若い選手たちが、2点のビハインドを返してくれたことに満足している、勝ち点3が取れたことも満足している」

――昨年、日本で試合をしたときと比べて、イエメンはどうだったか?
「前回より非常に組織的で、ボール際も強くて、アグレッシブなプレーをしていた。ビデオでバーレーン戦などを見たけど、簡単な試合にはならないと思っていた。前回よりずっと強いチームになっていた」

――今回の若手メンバーが代表に食い込むためには、相当なことをしないといけないと話していたが、平山がデビュー戦でハットトリックしたのは、それに値するのか?
「平山に関しては、3点取ったことは物凄く評価すべきことだと思う。しかしすぐにフル代表に入るかどうかは別だ。ただ、十分可能性を感じるプレーをしてくれた」

――前半の2失点から逆転したが、イエメンのどこが弱点だったのか?
「イエメンの弱点を見つけたのではない。前半の日本は、後ろに6人がいて、前に人がいないというバランスの悪さが一番の問題だったので、そこを改善した」

――平山以外の選手については? 乾ら、良いプレーをした選手が何人かいたが、若手の中からいい選手は見つかったか?
「今まで見てきたことや、練習等で感じたことと、ゲームを見て特別変わったということはない。フル代表に入っていくにはまだまだやらなきゃいけないことがある選手たちだと思うけど、非常に可能性を感じるプレーをしてくれたので、まだチャンスはあると思っている」

――前半はびびっていたのか?
「立ち上がり10分くらいはそういう戸惑いがあったと思うが、もっと戦術的な問題があった。サイドバックが全然攻撃に参加せず、ボランチも2枚後ろにいた。守備の時も相手が2枚なのに、6枚が下がってこぼれ球を拾われるというように、非常にバランスが悪かった。そこでまずは槙野と菊地のポジションを替えた。そして、(柏木)陽介がどうしても中に入るので、サイドに張る選手として乾を投入した」

――山田の状態は?
「大丈夫だと思う。分からないけど重症ではないと思う」
(取材・文・矢内由美子)

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