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平山が本拠地凱旋で大歓声。無得点に「次、出られるかわからない」

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[2.6 東アジア選手権 日本0-0中国 味スタ]

 サポーターは、この瞬間を待っていた。怪物FW平山相太が所属のFC東京の本拠地、味の素スタジアムに『日本代表』として凱旋した。

 後半15分、平山がジャージを脱ぎ始めると、大歓声が起こった。そして後半17分、ピッチに飛び出すと、さらに歓声はヒートアップした。登場から3分後、PA左で浮き球パスを受け、左足でボレー。空振りに終わったが、ダイナミックなプレーで沸かせた。

 「こういう試合では得点がすべてだと思うので、そこが残念です。サポーターの歓声? 結果で応えたかったです」

 平山は背中を丸めて反省しきりだった。2試合連続の無得点。チャンスを生かせずに悔しがった。だが、ベネズエラ戦に続き“可能性”を感じさせた。後半39分には高さを生かして頭で落とし、国見高の先輩FW大久保に決定機をもたらした。ボールもまずまず収まり、中国のDFラインは一気に下がった。

 サポーターの期待は、日に日に高まっている。この日もスタメンからは外れたが、ハーフタイムに、サポーターからFW陣に対し「シュート打て! シュート打て!」のブーイングが起きた直後、「ヒ・ラ・ヤマッ! ヒ・ラ・ヤマッ!」の大コールが響いた。あとはゴールという結果で応え、岡田監督に先発で使ってもらうだけだ。

 「次、出られるかわからない。練習からしっかりと積み上げて、アピールしたい」と平山。次戦11日の香港戦は国立競技場での試合となる。相手も格下で、先発の可能性があるかもしれない。高校時代から数々のゴールを決めている縁起のいい“聖地”で、『怪物ゴール』を決めたいところだ。

<写真>日本代表FW平山
(取材・文 近藤安弘)

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