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日本vs中国 試合後の岡田監督会見要旨

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[2.6 東アジア選手権 日本0-0中国 味スタ]
 日本代表は6日、東アジア選手権の初戦で中国と対戦し、0-0で引き分けた。2日のベネズエラ戦に続く2試合連続のスコアレスドロー。試合後はスタンドからブーイングも起きるなど格下相手に点が取れないふがいない内容で、W杯に向けて不安ばかりが募ってきた。
以下、試合後の岡田監督会見要旨

岡田武史監督
「前半はビルドアップの部分はだいぶ良くなっていたが、最後のゴール前でサイドを崩しても思い切りがないというか、泥臭さがなかったので、ハーフタイムにボールを取りに行く迫力を出すように話した。逆に後半はサイドから長身のDFのところに早く放り込みすぎて、もう一工夫あってもよかったかなと思う。ただ、動きや感覚は戻ってきたかなと。PKとオウンゴールのピンチはあったが、それ以外はカバーリングや切り替えも早くなってきたと思う」

―小笠原が先発から外れたのは?
「(小笠原)満男はこのキャンプに入ってからアグレッシブに取り組んでくれて、メンタル、フィジカル両面で疲れが出ているなと。本人はそういうことを言わない強いメンタルの持ち主だが、体の切れが落ちてミスが徐々に増えていると判断した。いい状態でプレーさせたいと思い、今日は外した」

―攻撃陣については?
「今日の組み合わせはある程度やってきたメンバーで、問題ないと思っていた。コンビネーションが素晴らしいというわけではないが、だいぶ良くなっている。短期間で動きが出るように3トップという形を取ったが、2トップでもこういう動きが出るようにしなくてはいけない」

―中国の戦術にはまった?
「相手の策にはまって、カウンターでピンチを招いたとは思ってない。カウンターに対する戻りをテーマにしていたが、早い戻りで裏を破られることはなかった。攻撃でも前半はDFの裏を突いて何度か決定機に近いチャンスをつくっていた。後半も大久保、内田のポストに当たったシュートなどチャンスはあった」

―最後の2枚の交代が遅かったが?
「疲れてきているのは分かっていたが、2週間ぐらい練習を見てきて、交代で出す選手が劇的に試合を変えられると思わなかったので代えなかった」

―サポーターから前後半が終わってブーイングが起きたのに、監督は前向きなコメントばかりだが、今日の試合に満足しているのか?
「結果も内容も、まだやらなきゃいけないと思っているし、満足しているわけではない。ただ、シーズンが始まったばかりのこの時期にこういう試合ができて、それほど大きな問題とは思っていない」

―観客数も少なかったが、ブーイングに対してプロの監督としてどう感じているのか?
「お客さんに対してそこまで背負い切れないと思う。好きな選手を見たいとか、いろんな事情があるかもしれないが、人気のある選手を使うのではなく、強いチームをつくることを目指している。ブーイングは真摯に受け止めなくてはいけないが、勝つチーム、強いチームをつくるためにベストな方法だと思っている」

<写真>日本代表岡田武史監督
(取材・文 西山紘平)

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