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日本vs香港 試合後の岡田監督会見要旨

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[2.11 東アジア選手権 日本3-0香港 国立]

 日本代表は11日、東アジア選手権第2戦で香港と対戦。日本は前半41分、FW玉田圭司の先制点で3試合ぶりのゴールを奪うと、後半20分にDF田中マルクス闘莉王、同37分に玉田がセットプレーから追加点を決め、3-0で勝った。
以下、試合後の岡田監督会見要旨

岡田武史監督
「日本らしいテンポのよいサッカーを目指してやったが、イージーなミスが多く、なかなかゴールを奪えなかった。遠藤を前に出してからはリズムが出たが、あと2点は取りたかった。(ベネズエラ戦からの)3試合トータルでいろんな選手をテストできた。(14日の)韓国戦では今のベストメンバーで臨みたい」

―稲本が入ってからよくなったのでは?
「稲本が入ったときに1ボランチにして、遠藤を前に上げた。先ほど言ったように、流れがよくなったのはそのタイミング」

―ハーフタイムの指示と平山投入の狙いは?
「前半は相手がしっかり組織をつくっていた。日本のセンターバック、サイドバック、ボランチの6枚が、その組織の外にいた。もっと勇気を持って前にかかろうと。“ゴールを奪うなら前に行くだろ”と話した。ボールを回すのは手段であって、もっと前に行けと指示した。平山に関しては、攻撃の人数を増やしたいと思って、前線では一番適任だろうと思った」

―闘莉王がかなりオーバーラップしていたが、ああいうプレーはW杯を戦う上で得策なのか?
「前半のような展開でメンバーを変えない中では、今野をストッパーにして、闘莉王をボランチにした方が(得点の)可能性はあったかもしれない。ただ、我々のサッカーをするために、それはしなかった。彼の攻撃は持ち味。ブラジル代表のルシオのようなプレーをしてほしいと伝えている。ただ、ルシオも上がるが、帰るときは全力で戻る。そういうプレーを参考にしてほしいと言っている。今日は行き過ぎた面もあったかもしれない。バランスは彼も考えるべきだと思う」

―ゴール前の迫力不足というところでジレンマはないか?
「チームをつくるときはジレンマの連続。横揺れと縦揺れがあって、横揺れは、パスをつなごうとするとゴール前の迫力がなくなる。ゴールに向かおうとすると、縦ばかりになってつながらない。両方を失って、チームが崩れることもある。その揺れを小さくしていくことが大事。チームは必ずしも右肩上がりにはならない。今は停滞ではなく、もう1つ上に行くためのステップだと考えている。チームづくりの上でジレンマは必ずあるもの」

<写真>日本代表岡田監督
(取材・文 西山紘平)

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