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なでしこが韓国を2-1で撃破。3連勝で大会連覇!

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[2.13 東アジア女子選手権 日本2-1韓国 味スタ]
 東アジア女子選手権は13日、東京・味の素スタジアムで最終日第3戦目が行われ、日本女子代表が韓国女子代表に2-1で勝利。3連勝で大会連覇を果たした。FW大野忍が50mドリブル弾を決めるなど1ゴール1アシストと活躍した。後半は韓国の速いプレス、攻撃に苦しんだが、何とか逃げ切った。
 [順位]
1 日本9(+6)
2 中国6(+2)
3 韓国3(+2)
4 台湾0(-10)
 なでしこジャパンはベストメンバで4-4-2を採用。GKは山郷のぞみ、DFラインは右から矢野喬子岩清水梓熊谷紗希鮫島彩、ボランチは澤穂希宇津木瑠美、攻撃的MFは右が近賀ゆかり、左は宮間あや、2トップは大野忍山口麻美が組んだ。
 対する韓国はドイツ・フランクフルトに所属するMFイ・ジャンミのパスワークを武器に、サイド攻撃とカウンターでゴールを狙った。
 雪まじりの雨が振った極寒の中で行われた日韓戦。宿敵との対戦だが現在、女子においては日本のほうがやや格上。女子のFIFAランクは日本が6位で韓国が21位。前半はその数字通りの試合内容となった。
 前半7分、日本が先制点を奪った。左サイド、ハーフライン付近で大野がパスを受けてドリブル。約50mの独走からGKと1対1になり、きっちりとゴール右隅に決めた。大野のスピードが活きたゴールだった。
 さらに前半17分、再び大野がドリブルで仕掛けてスルーパス。抜け出した山口が左足でシュートし、早々と2点目を決めた。
 韓国は前からのプレスで奪って、そこからの速い攻撃に勝機を見出したが、日本が堅守を発揮。前半27分、PA正面でパスをつなぎ、最後はチ・ソヨンがドリブルから右足でシュート。これはGK山郷がしっかりとセーブした。前半は日本が優位に試合を進め、2-0で折り返した。
 後半、韓国が盛り返した。さらに前からのプレスを激しくして奪い、背番号10のイ・ジャンミが左右にパスを散らしてゲームを作った。ただ、日本は堅守を維持。岩清水を中心に体を張って跳ね返した。
 後半8分、日本は宮間の落としから大野がドリブルして左サイドを攻略。大野が中央の山口にラストパスを送ったが、シュートは相手GKがセーブ。澤がこぼれ球をシュートしたが、枠を捕らえられなかった。決定機だったが、追加点を奪うことはできなかった。
 その後、日本は韓国のフィジカル、運動量に苦しみ、なかなか攻め込めない。後半22分、流れを変えるべく日本が動いた。右SBの矢野に代えて11日の台湾戦で2得点を奪ったFW岩渕真奈を投入。岩渕は右MFに入り、近賀が右SBに回った。
 しかし、流れを取り戻せない。プレスに苦しみ、ミスが続いた。後半30分、ついに失点した。ゴール前でクリアボールを拾われ、縦パスに抜け出したFWユ・ヨンアにゴールを決められた。2-1と1点差に詰め寄られた。
 その後も韓国が球際の強さを発揮してリズムを握る。日本は運動量が落ち選手同士の距離が開いたことで、なかなかプレスが掛からない。パスワークも影をひそめた。後半41分、山口に代えてFW高瀬愛実を投入。何とか流れを変えようとした。
 2-1のまま3分のロスタイムに突入。日本は大野、岩渕がスピードを生かして、追加点を奪いに出た。3分を迎えたところで、大野が激しいチャージを受け担架で外に運ばれた。大野に代わってMF中野真奈美が投入された。直後に試合終了。日本は苦しみながらも2-1で韓国を下し、3連勝で大会連覇を成し遂げた。
(取材・文 近藤安弘)

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