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日本vs韓国 試合後の岡田監督会見要旨

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[2.14 東アジア選手権 日本1-3韓国 国立]

 日本代表は14日、国立競技場で韓国代表と対戦。前半23分にMF遠藤保仁のPKで先制したが、同33、39分に連続失点するなど1-3で逆転負けした。前半41分にはDF田中マルクス闘莉王が一発退場。後半7分には韓国のMFキム・ジョンウも退場となり、数的同数となったが、同25分に3失点目を許し、完敗を喫した。
以下、試合後の岡田監督会見要旨

岡田武史監督
「前半の立ち上がりは今までの試合に比べて選手間の距離、テンポもよかった。守備でもロングボールのこぼれ球を拾えていたが、そこからつなぐ意識が強すぎて、そこで奪われて2失点してしまった。クリアするときは外に蹴り出すことも必要だった。後半は外に起点をつくれない悪い癖が出た。ホームで勝てなくて申し訳なく思っている」

―チームのベースアップ、タイトルを目標にしていたが、見誤った点は?結果に対する責任は?
「選手たちがもう少し早く戻るかなと思っていたが、1週間遅れた。それは予想が外れた。優勝できなかったことに対しては、これだけのサポーターが来てくれた中で勝てずに申し訳ないと思っている。何を言っても言い訳になると思うし、批判は甘んじて受けなければならない。ただ、足踏みするわけにはいかない。前に進まないといけない」

―今大会は国内組のベストメンバーだったが、どうやって前へ進むのか?
「今のメンバーを新しく入れ替えるとか、マジックがあるわけではない。かといって、いい試合ができたこともあった。常に最高のパフォーマンスでできるわけではない。欧州組や、新しい選手が1、2人入れば、前に進むことはできる」

―退場者が出た中で選手の対応力は?また監督からの指示は?
「選手だけで対応といっても無理がある。サジェスチョンはした。攻守に運動量の多い手が今日に限ってはなかった。打つ手は私が考えて言った。選手も慌ててトップに入れても難しいと考えていたと思う。ラスト3分の1でかわしてシュートを打って、こぼれ球を拾ってというのは練習でもできていなかった」

―W杯ベスト4という目標が選手にプレッシャーになっているのでは?
「目標を変えるつもりはない。選手にもスタッフにもプレッシャーにしているつもりはない。選手も目標に向かって頑張ってくれている。可能性がある限り、チャレンジする」

―韓国の守備がよかったのか?日本の攻撃が悪かったのか?
「韓国の守備が素晴らしかったのは間違いない。日本の攻撃は人数をかけることでやっているが、もう1人足りなかった。後半立ち上がりはよかったが、もう1人足りなかった。ボランチ、ストッパー、サイドバックが相手のゾーンの外にいた。もう1人ゾーンに入らないと、得点を取るのは難しい」

―辞めることを含めた責任については?
「進退に関しては契約上、協会が権利を持っている。そのために会長、強化委員長が見ている。私は選手が付いてきてくれる限り、選手だけを投げ出すことはできない」

―稲本がアンカーに入ってよくなった?
「稲本は稲本の良いところを出してくれたが、稲本がいたらこう、いなかったこうというチームづくりはしていない。だからダブルボランチにしている。稲本は前でボールを受けるのは得意ではないが、つぶすのは上手い。稲本を出すときだけこういう形でやるというのはチームにプラスではないので、そういうことはやっていない」

―今回の韓国にパク・チソン、パク・ジュヨンが入ったらどうなると思うか?W杯までにもう一度戦いたいか?
「彼らが入れば、韓国はもう少しビルドアップしてくると思う。日韓戦は、他の強豪国とできないのであれば、そして韓国とできるのなら喜ばしいこと」

―チームを見直すことは?
「当初の予定では試合勘の戻りがもう少し早いと思っていた。足りないことはあったが、チーム自体の大幅な見直しは考えていない」

―選手の取り組む姿勢については?どうやって自信を回復させる?
「選手は高いモチベーションでチャレンジしてくれている人もいた。それはうれしく思っている。自信をなくすとかより、逆に負けてよかったと思っている。ここまで順調すぎるというか、いろんな緩みが出ていたと思う。これで危機感を持ってW杯の準備もできる」

<写真>記者会見に臨んだ日本代表岡田武史監督
(取材・文 西山紘平)

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