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名古屋の3選手が会見、玉田「また新しい印象を残したい」

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 日本サッカー協会は10日、6月に開幕するW杯南アフリカ大会の日本代表メンバー23名を発表した。名古屋グランパスからはGK楢崎正剛、2大会連続出場のFW玉田圭司、初出場となるDF田中マルクス闘莉王の3選手が記者会見を行った。

 4大会連続の出場となる楢崎は「過去の経験を次の大会に活かさなければならないと感じている。そのためにも、チームの先頭に立って頑張りたい」とコメント。06年のドイツ大会ではブラジル戦で強烈なミドルシュートで先制点を決めた玉田は「FWでは自分だけが前回大会を経験している。口でチームを引っ張るタイプではないが、プレーでチームを引っ張りたい。ブラジル戦でのゴールがみなさんの印象に残っているとは思うけど、また新しい印象を残せるよう頑張りたい」と意気込み、念願のW杯初出場となる闘莉王は「自分が死ぬまで、この話が出ればいつでも振り返られるような大会にしたい。夢にも見た舞台に立てるんだなと思うし、“自分は生きているんだ”と感じられるような舞台にしたい」と強い決意を口にしていた。

以下、名古屋公式サイトよりコメント

●GK楢崎正剛
─選ばれた瞬間の気持ちは?
「自分の名前が出るまでは緊張していましたが、1番最初に呼ばれたので、その緊張はあっという間に解けました。やはりうれしかったです」

─どういったプレーを見せたい?
「厳しい戦いになるとは思いますが、自分の力、そしてチームメイトを信じ、持てる力すべてを発揮したいと思います」

─どういったことを期待されていると思う?
「僕にはやはり、ゴールをしっかり守ることが求められていると思います。もちろんそれ以外にも細かなことはあると思いますが、まずはそのことをしっかりやりたいと思います」

─岡田監督はベスト4という目標に掲げているが、個人的な目標、日本代表としての目標は?
「チームとしてベスト4を目指す心構えは、常に持っています。そのためには目の前の敵を1つ1つ倒すことが重要です。そういうことを考えれば、最初に戦うカメルーン戦は重要ですし、そこでしっかり戦い結果を出したいと思います」

─4度目の選出となるが、過去3回と比べて気持ちの違いは?
「大会ごとにメンバーも開催される国も何もかもが違うため、気持ちも毎回違います。その中で、過去の経験を次の大会に活かさなければならないと感じています。そのためにも、チームの先頭に立って頑張りたいと思います」

─ドイツ大会では出場機会がなかったが、今回にかける気持ちは?
「もちろんピッチに立ってプレーすることが一番の仕事です。ドイツ大会ではそれが叶いませんでした。そのときの気持ちを今回の大会にぶつけたい思いはありますが、それではなく、チームとしてしっかり戦うことが大切だと思っています」

─4大会連続の選出だが、何が要因だと思うか?
「自分ではよくわかりません、運が良かっただけだと思っています(笑)。自分自身にも良い時期、悪い時期がありましたが、チームメイトを含めたみなさんのサポートもあり、ここまで続けることができたと思っています」

●FW玉田圭司
─選ばれたときの気持ちは?
「本当にホッとしました。僕は早く家へ着いたため、発表が行われるまで、すごくそわそわした気持ちでした」

─どういったプレーを見せたい?
「日本の力を世界に見せられればと思います。大会が終わってから後悔しないよう、1日1日を頑張りたいと思います」

─どういったことを期待されていると思う?
「今回発表されたメンバーだけを見れば、FWでは自分だけが前回大会を経験しています。自分自身は口でチームを引っ張るタイプではありませんが、プレーでチームを引っ張りたいと思っています。そうすることで若い選手たちを引っ張ることができればなと感じています」

─岡田監督はベスト4という目標に掲げているが、個人的な目標、日本代表としての目標は?
「ベスト4という目標を目指し頑張りますが、あまり先のことを見据え過ぎず、いつも目の前の事に集中して戦いたいと思います」

─ケガもあって、焦りはあったのか?
「サッカーにケガはつきものですが、調子が良いときに怖いなという思いがありました。その中で実際にケガをしてしまい、焦りは多少ありました。それでも、ただ焦ってもしょうがないですし、できるだけ平常心を保てるよう過ごしていました」

─現在の日本代表では、得点力が求められているが?
「まずはチームとしてまとまり、チームとして戦うことが重要です。前回大会のブラジル戦でのゴールがみなさんの印象に残っているとは思いますが、また新しい印象を残せるよう頑張りたいと思います」

●DF田中マルクス闘莉王
─選ばれたときの気持ちは?
「練習場のからの帰りだったため中継を生では見られなかったのですが、見るのもドキドキするのであえて見ない狙いもありました。今は本当にホッとしているのですが、これからもやるべきことが数多くあると感じています」

─どういったプレーを見せたい?
「一生に1回あるかという大会ですし、限られた人にしか味わえない大会だと思っています。大会が終わってから、どう戦ったか感じられるような大会にしたいと思います。自分が死ぬまで、この話が出ればいつでも振り返られるような大会にしたいと思います」

─どういったこと事を期待されていると思う?
「これまで岡田監督とは何度もミーティングを行ってきましたが、今までで一番自分に響いた言葉は、プレーを楽しむこと、イキイキとした姿を求められていると感じています。それに応えられるよう頑張りたいと思います」

─岡田監督はベスト4という目標に掲げているが、個人的な目標、日本代表としての目標は?
「岡田監督がベスト4を掲げていることはみなさんご存知かと思いますが、試合に勝たなければ、目標は達成できません。まずはカメルーン戦で1勝する事を目標に頑張ります」

─ブラジルのご家族にはもう連絡した?
「日本とは真逆なため、夜中に起こすのも悪いなと思いまだ連絡はしていません。この会見が終わってから連絡したいと思います。僕は楢崎さんと違い初めての経験ですが、発表の瞬間には足が震えるだろうという覚悟はしていました。夢にも見た舞台に立てるんだなと思いますし、“自分は生きているんだ”と感じられるような舞台にしたいと思います」

─初出場とはいえ、チームを引っ張る役割も背負っているが?
「予選グループの対戦相手を見ても、大変な相手ばかりです。そういう相手にどうにか、楢さんを中心に頑張りたいと思います(笑)」

─日本代表に対しては厳しい意見もあるが?
「みなさんご存知の通り、勝負の世界は甘い物ではありません。僕たちもそれを日々感じていますが、批判を受けるのは、サッカー選手として当然のことです。それを跳ね返す強い気持ちを持つことが重要だと思っています。これから先も平和なプロ生活をずっと過ごせるとは思っていませんし、常にそういう心構えを持っています。たとえどんな悪い状況に陥ったとしても、普段通りに元気に振る舞い、味方を励ますことが出来るような行動をとり、常に勝利を目指す気持ちで戦います。誰もが憧れる舞台に立つことができても、しっかりと戦えるよう頑張りたいと思います」

(文 西山紘平)

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