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反省いっぱいの本田「それでも僕は優勝を目指す」

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トップ下で先発した本田圭佑(CSKA)が、名古屋時代のチームメートであるキムジョンウに徹底マークされ、「何もできなかった。チャンスが作れなかったけど、その理由もまだ明確には整理し切れていない。みんなにもファンにも申し訳ない」と唇をかみしめた。

立ち上がりからボールが収まらなかった。前半6分に先制され、全体がやや意気消沈した感もあった。

が、本田だけをとっても、岡崎慎司とのコンビネーションも、中村俊輔とのコンビネーションも不発。前半33分にはDFを引きずりながらのシュートがあり、後半にも一本、ミドルレンジからの強引なシュートがあったが、いずれもマークを完全にははがせていない状態で、決定機が一度もないまま、72分に中村憲剛と交代した。

「個人としてのクオリティーの差を感じた。一つ一つは微妙だけど、差があった。確実に個人で負けていた」と、力の差を認めた。
ただ、その口調は決して暗いものではない。

「課題はたくさんあるわけではなく、いかに点を取るか、失点しないか。シンプルなものが2、3出た」と、むしろこの時点で浮き彫りになったことを歓迎し、「このままではいけないという気持ちが一層強くなった。1分1秒が大切」と先を見据えた。

「これくらいの力の差があるのは分かっていて、僕は優勝を目指すと言っている。カメルーン戦は勝ちます」と、最後は力強く締めくくっていた。

<写真>後半途中にベンチに下がった日本代表MF本田
(取材・文・矢内由美子)

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