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闘莉王欠場の影響?2失点の原因は個々の対応力

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[5.24 キリンチャレンジ杯 日本0-2韓国 埼玉]

 DF田中マルクス闘莉王が右太腿裏炎症のため、急きょ欠場した。岡田武史監督は「2週間前から右腿裏に張りをずっと感じていた。取れるだろう、取れるだろうと思っていたが、取れないということで、昨日(23日)、MRI検査を受けたところ、炎症があるということで外した」と説明した。

 センターバックではDF阿部勇樹が先発。左太腿裏炎症のDF内田篤人も欠場したため、右サイドバックにDF長友佑都が回り、左サイドバックには今野泰幸が入った。

 スクランブル布陣だったが、DF中澤佑二は「特に違和感はなかった。混乱した場面もなかったし、阿部ちゃんの良さも理解している。押し込まれている中でも大きな破たんはなかった」と強調。GK楢崎正剛も「あんまり影響はなかった。何かおかしかったというわけでもない」と話していた。

 2失点の原因はベストメンバーかどうかだったではなく、選手ひとりひとりの対応の問題だった。前半6分にMFパク・チソンに決められた先制点は、セカンドボールの競り合いでMF長谷部誠が後手を踏み、ドリブルに寄せたDF今野泰幸のプレッシャーも甘かった。

 長谷部は「自分が最初に体を入れるところで負けたし、シュートのところでも寄せ切れなかった。ああいうところで世界のチームは間違いなく入れてくる。個人的に悔いが残る」と反省し、今野も「気を付けなきゃいけない時間帯だったし、もっと厳しくいかないと。悔やまれるプレー」とうなだれた。

 後半終了間際の2失点目は、スルーパスに抜け出したFWパク・ジュヨンをPA内で楢崎が倒してしまい、PKを決められた。守護神は「僕がステイして、相手のシミュレーションを誘うプレーができればよかった」と、痛恨のPK献上を悔しそうに振り返っていた。

<写真>この日CBに入った日本代表DF阿部
(取材・文 西山紘平)

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