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森本が新エース襲名の2発、「代表でゴールを決めるのは誇らしい」

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[9.7 キリンチャレンジ杯 日本2-1グアテマラ 長居]

 新エース襲名の2発だ。FW森本貴幸(カターニア)が昨年10月14日のトーゴ戦(5-0)以来、328日ぶりとなる代表戦ゴールを含む2得点を決め、試合を視察したアルベルト・ザッケローニ監督の前で挨拶代わりの強烈アピールに成功した。

 前半12分、左サイドを駆け上がったDF長友佑都のクロスにニアに飛び込み、ヘディングで先制点。「パラグアイ戦でも(長友)佑都くんからああいうボールが来ていて、あとはタイミングだけだった。前の試合の教訓を生かせた」。ピンポイントで合わせ、逆サイドに流し込む技ありヘッド。同20分にはMF本田圭佑のスルーパスに抜け出したMF香川真司のシュートのこぼれ球を押し込み、「(香川)真司くんがうまいこと崩してくれた」と感謝した。

 4日のパラグアイ戦(1-0)から中2日。気温30度という過酷な環境の中、2試合連続で先発のピッチに立った。エースとしての期待。シュート0本に終わったパラグアイ戦の悔しさも長居のピッチでぶつけた。

 2試合連続で1トップを任された。自身の後方に本田や香川、MF乾貴士というタレント陣を引き連れ、最前線でゴールだけを狙った。「後ろの3人は本当に技術があるので、余計なことをせず、真ん中でフィニッシュすることを心がけた」。この日は本田と並び最多タイのシュート6本。「2点取れたけど、まだまだミスがあった」と、3点目を取れなかったことを悔やんだが、ストライカーがストライカーらしくプレーできたことはチームにとっても大きな収穫だ。

 「こういう代表の試合でゴールを決めるのはうれしいし、誇らしいこと。友人や家族も来ていたし、今日は点を取れてよかった」。日本代表としての自覚も芽生え始めた森本。W杯で出場機会を得られなかった悔しさをバネに“怪物”が新生ジャパンのエースに君臨する。

<写真>この日2得点のFW森本
(取材・文 西山紘平)

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