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イタリア仕込みのアシスト、進化続ける長友「限界はない」

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[9.7 キリンチャレンジ杯 日本2-1グアテマラ 長居]

 日本代表DF長友佑都(チェゼーナ)が絶妙クロスで先制点をアシストした。前半12分、左サイドの高い位置でMF乾貴士からパスを受け、DFジョナサン・ロペスと対峙すると、1対1で迷わず仕掛けた。一瞬のスピードでDFを置き去りにし、左足でクロス。ニアサイドに走り込んだFW森本貴幸にピンポイントで合わせた。

 「あいつ(森本)の動きに僕が合わせるだけ。だいたいポイントは分かってきた」。4日のパラグアイ戦でも何度も際どいクロスを上げていた。わずかにタイミングがずれ、得点にはつながらなかったが、中2日の試合できっちり修正してきた。

 イタリア仕込みのプレーだった。球際の強さ、驚異的な運動量。そして得点シーンで見せた瞬発力だ。「スピードの部分も練習している。スピードも上がってきているし、自信を持っている」。単調なダッシュの練習だが、「回数が半端ない」のだと言う。

 「意識してやってると、スピードも自然と上がる。サイドバックはスピードがないと、セリエAでは通用しない」。もともと持っていた運動量やフィジカルに磨きをかけるとともに、課題のスピードも克服しつつある。

 「まだまだやることは多い。クロスの精度にも限界はないし、どこまででもうまくなる。自分の長所を伸ばしたいし、スピード、運動量、フィジカル、あとは精度も。どんどん伸ばしていきたい」

 イタリアに渡ってわずかな時間ながら急激な成長を印象付けた長友のプレー。その“進化”はまだまだとどまることを知らなそうだ。

<写真>日本代表DF長友
(取材・文 西山紘平)

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