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日本vsグアテマラ 試合後の選手コメント

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[9.7 キリンチャレンジ杯 日本2-1グアテマラ 長居]

 日本代表は7日、大阪・長居スタジアムでグアテマラ代表と対戦。FW森本貴幸が前半12分、20分と連続ゴールを決めると、直後に1点を返されたが、2-1で競り勝った。
以下、試合後の選手コメント

●FW森本貴幸(カターニア)
「点を決めることができて、本当に良かったです」
―2点のうち、どっちが気に入っている?
「どっちも気に入っています。1点目は、前の試合でも(長友)佑都くんからああいうボールが来た。タイミングだけだった。パラグアイ戦の教訓を生かすことができた。2点目は(香川)真司がうまく崩してくれた」
―MFとの連係は?
「(1トップの)後ろの3人は本当に技術があるので、僕は真ん中で、余計なことをせず、フィニッシュすることだけを心がけた」
―2得点したことについては?
「こういう代表の試合で点を取れることはうれしいし、誇らしい。今回は点が取れて本当に良かった。友人も両親も見に来てくれていたし。本当に良かった」

●MF本田圭佑(CSKAモスクワ)
「ミスも多かったけど、その中で勝てたことは評価できるし、トライできたことは大きな収穫だと思う」
―トライして得たものは?
「課題として出たものを今後どう修正するかが大事。前の選手が早い段階で仕掛けられた。でも、後半に入ってバテてくると、いつも通り横にはつながるけど、縦が入らず、結局、挟まれて奪われる場面もあった。特徴のある選手が入ったことで、前に人数をかけなくてもチャンスをつくり出せた。ただ、今後もっと強い相手になったらどうなるか分からない。ホームの利を生かして2試合勝っただけ」
―W杯の経験が生きている?
「それはそんなにない。まったくメンバーも違ったし。それでも継続しているのは、ファンの皆さんがそういう雰囲気をつくってくれたから。それは自分たちでも分かっているし、だからパラグアイ戦も結果が出たかなと思う」
―今後は新監督がチームを指揮するが?
「未知な世界なので。プラスアルファの部分が今後出てくるかもしれないし、それに合わせていかないといけないけど、現時点ではこれを継続して、トライし続けて、強い相手にも通用するようにやっていきたい」

●MF香川真司(ドルトムント)
―パラグアイ戦と比べて自分の出来は?
「相手も違うし、パラグアイ戦と比べたら全然。チャンスにも決められなかったし」
―C大阪サポーターからコールがあったが?
「本当にうれしかったし、そういう意味でも点を取って応えたかった」
―どんなプレーを心がけた?
「はたいて出るというのを意識した。止まっている時間は少なくなっているし、攻撃の運動量、アクションは多くなっていると思う。効果的な動き、スペースへの動き出しができている。どうバスを呼び込むかというのは向こうに行っていろいろ分かったところもある」
―受け手にも出し手にもなった。
「僕自身は常にボールに絡んでいたいので」
―2点目も崩しはよかった。
「いい形だったし、連動した動きができた」
―ドイツで日本の情報は?
「C大阪ぐらい。強いですね。刺激になりますし、C大阪の試合のDVDを送ってもらったりしているので、楽しそうだなと。ドイツも楽しいですよ」
―言葉は通じる?
「まったく。ジェスチャーと通訳を交えながら」
―セットプレーのキッカーを務めたが?
「まあまあじゃないですか。下手くそなんで、練習する価値があるし、武器にするためにも実戦で蹴れたのはよかった」
―海外組になると、代表戦が厳しい日程になるが?
「実感はあります。明日帰るので。タフだけど、タフになるかなと。これぐらいじゃないと強くならない。いい意味でうれしいし、もっと成長できると思う」
―ポジショニングで意識したことは?
「パラグアイ戦は間、間で受けて前を向けたけど、今日は少なかった。高い位置で受ける縦パスを増やしたかった。シンプルに前を向けばチャンスになる。中央に縦パスが1本入って前を向けば、一番チャンスになる。それプラス、サイドからの攻撃があれば、チャンスは増える」

●MF細貝萌(浦和)
「このメンバーの中で2試合できて勝てたことが大きかった。でも、自信が付いたということはなかったですね」
―チャンスのわりに点が入らなかった。
「攻撃に入るときに少し落ち着きがなかったのかなと思う」
―自分のプレーについては?
「運動量のところは良くなかった。後半は動けなくなった。前半から体が重かった」
―2試合を終えて。
「初招集で2試合出たことはすごくいい経験になった。前回は憲剛さんと、きょうは橋本さんと一緒にボランチをやって、彼らから得られるものがたくさんあった」
―自分に足りないものは?
「足りないところはたくさんある。Jリーグで頑張ります」

●DF長友佑都(チェゼーナ)
―先制点のアシストの場面は?
「あいつ(森本)の動きに僕が合わせるだけ。だいたいポイントは分かってきた」
―北京世代が増えて、引っ張っていく意識もある?
「その気持ちは強いし、僕らが引っ張っていかないと、日本のサッカー界は発展しないと思っている」
―競り合いでも強さを見せた。
「球際にいかないと、向こうの監督にも言われますから」
―アシストの場面では一瞬のスピードでDFをかわした。
「スピードの部分も練習している。スピードも上がってきているし、自信を持っている」
―クロスの精度もよかった。
「まだまだやることは多い。クロスの精度にも限界はないし、どこまででもうまくなる。自分の長所を伸ばしたいし、スピード、運動量、フィジカル、あとは精度も。どんどん伸ばしていきたい」
―新しい代表はどう?
「戦える集団にならないといけない。ひとりひとりが強くならないと、戦えない。メンタル的に目の前の相手に負けない。そこが大事」
―スピードを上げる練習というのは?
「ダッシュの回数が半端ない。常に練習をやっているし、意識してやってると、スピードも自然と上がる。サイドバックはスピードがないと、セリエAでは通用しない」

●DF岩政大樹(鹿島)
―惜しいシュートがあったが?
「持ってなかったですね。GKが気になっていたけど、決められなかった。それが一番悔やまれます」
―先発して得られたことは?
「スタメンで90分やると疲労感も違う。いい経験になった。連動性に関しては(練習時間が短くて)期待できなかったので、ごまかしながらやった。でも、鹿島でもいろいろな選手とやってきたし、どの選手が入っても仕事をすることが自分の役目だと思っている」
―新監督が見ていたが?
「新しい監督が指揮をしたわけではないし、今日は個人個人がやりやすいことをやった。前線の選手も守備を考えずにやれていたし」
―失点シーンは?
「マークも何も、ボールを回しているうちに取られたから。でも、スペースをつくってしまっていたし、もう少し飛び込むとかスライディングとかいっても良かったかもしれない。ビデオを見てみたい」

●DF槙野智章(広島)
「守備は1失点を喫したし、もっとできたかなと思う。もうちょっと後ろでボールを動かしてリズムをつくって前に行きたかったけど、後ろでリズムをつくることができなかったのは残念」
―攻撃面は?
「4バックの真ん中のときは意識せず、守備をやって、サイドバックに入ったらどんどんいこうと。課題の運動量が上がってこなかったのが、自分の足りないところ。真ん中でもサイドでも自分の中ではできると思っているけど、持ち味を発揮できるのは真ん中。監督はこれからチームも見ると言っているので、これからが勝負。広島で結果を出していきたい。3枚でも4枚でも、もっと長い時間、このチームで連係を深めていきたい。次はアルゼンチン戦だし、もっともっとレベルアップしないといけない。海外組とやれて、まだまだ自分に物足りないなと。今のままじゃダメだとチームメイトに教わった」

●DF永田充(新潟)
「初めは緊張したけど、パスミスをして、それで吹っ切れた感じがする。やっと出られたので、うれしい半面、緊張した。自分のチームでしかやったことがなくて、初めはやりづらかったけど、これが代表なので。これからもアピールしていきたい」

●DF内田篤人(シャルケ04)
―今日は試合に出なかったが、今回の合宿はどうだった?
「一応、始まったという感じ。そんなにあまり気になることはない」
―足の状態は?
「とりあえず今は練習できるかどうか分からないので、できる状態にしたい」
―マガト監督の練習はきついそうだが?
「見に来たら分かりますよ。ホントすごいです。まだやるの?というくらい練習をやっている。でもそれは一番求めていたことだから。試合があっても2部練習してますよ」
―内容は?
「あと何本とか、次の練習が何時から始まるとかが分からない。(かつてマガト監督の指導を受けていた)長谷部さんに聞いたら分かりますよ」
―ドイツではどんなことを身に付けつつあるのか?
「練習をやって、積極的にガツガツ行くこと。性格的にも僕にはそういうのがないから。視野が広くなったというのもある」

●GK楢崎正剛(名古屋)
「久しぶりだったので最初は緊張した。結構、代表でやっていない選手が多かったので、声をかけながら。充実感はありました」
―新しいメンバーも多かったが?
「シンプルにということを心がけました。あまりプレッシャーも感じなかったけど、シュートは意外と強烈だったかなと」
―代表の今後については?
「いや、僕は、希望通り言いました」
―引退?
「はい、そのつもりでいます。リストには入らないことになります」
―もう協会には伝えたのか?
「この合宿の最初に原さんには伝えました。僕の気持ちを尊重してくれたと思います。ちょっと待ってくれという感じでもありましたが」
―いつから考えていたのか。
「W杯が終わってから考えましたが、ただ、新監督が決まっていなかったので(言えなかった)」
―代表引退の理由は?
「4回、W杯に出て、また一からスタートするときに呼んでもらえたのは幸運だったと思う。いろいろな経験をさせてもらったことを感謝している。これから(若手に)お返していかないといけないと思う」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子)

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