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[AFC U-19選手権]U-19代表主将・六平“復活”の鮮烈先制弾!

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[10・6 AFC U-19選手権GL第2戦 U-19日本代表 4-0 U-19ベトナム代表 中国]

 初戦で前回王者のUAEを2-1で下したものの、相手に試合の主導権を握られ、チーム初シュートは後半25分を過ぎてから。「勝ったけど...」というチームに漂っていた不安を主将が一撃で振り払った。

 前半8分、敵陣でボールをカットしたFW宇佐美貴史(G大阪)からのパスを受けたMF六平光成(中央大)は右足を一閃。試合の流れをつかみたかった序盤に奪った先制ゴールに「すごくいい形で宇佐美からパスがきたので思い切り振りぬいた。入ってよかった」と試合後のインタビューで笑顔を見せた。このゴールで乗ったチームは4-0で快勝。2連勝で決勝トーナメント進出へ大きく前進した。

 この鮮烈なゴールは自身の不安も拭い去る一撃だった。チーム結成当初から中盤中央の位置とチームリーダーとしての役割を担ってきた六平だが、大会直前の8月下旬に行われたSBS国際ユースサッカー大会(静岡)の試合中に右膝を負傷。大事な時期にピッチから遠ざかり、ようやく実戦復帰したのはAFC U-19選手権開幕を8日後に控えた9月26日の練習試合だった。UAEとの今大会初戦は1ヵ月以上本格的な試合を経験しないまま迎えた“ぶっつけ本番”。DF面では貢献したものの、攻撃面ではボールに絡むことができなかった。

 依然右足にはテーピングが巻かれたままだがこの日先制ゴールを決め、そしてチームも連勝したことで自信回復。表情にも輝きが戻ってきている。チームリーダーは「次も勝って、そして準々決勝にも勝って世界切符を獲得したい」。不安を振り払った六平がU-20W杯出場権獲得への先導役となる。

(文 吉田太郎)

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