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前田が1年ぶり先発もシュート0本、「ふがいない」「怖さがなかった」

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[10.12 国際親善試合 韓国0-0日本 ソウル]

 悔しさと課題の混在した90分間となった。日本代表FW前田遼一(磐田)は1トップで先発フル出場。昨年10月10日のスコットランド戦以来となる先発起用に結果で応えたかったが、シュートを打つこともできなかった。

 「シュートゼロはふがいない。手応えはあまりない。フル出場した割にシュートを1本も打ててないので、悔しさが残る」

 8日のアルゼンチン戦(1-0)では後半20分から途中出場し、2度の決定機を含むシュート3本。先発したFW森本貴幸がシュートなしに終わったのとは対照的に、強烈なインパクトを残した。

 韓国入り後の練習でも好調を維持していた前田をアルベルト・ザッケローニ監督も先発に指名した。指揮官は「試合を見ていて終盤になってもまだまだやれるなと思い、最後まで興味があったので見てみようと思った」とフル出場の理由を説明。前半42分には縦パスをワンタッチで落とし、FW本田圭佑のミドルシュートを演出したが、前線でなかなかボールがおさまらず、前を向いてプレーする機会も少なかった。

 「ちょっと戦えていない感じがあった。攻撃に怖さがなかった。(先発起用の)チャンスはうれしかったけど、まだつかんでいない。これからは怖さを出していかないといけない」

 アウェーでの韓国戦という貴重な経験が課題を鮮明にさせた。「Jリーグに帰って、また頑張ります」。アルゼンチン戦に先発しシュートを打てなかった森本、韓国戦に先発しシュート0本だった前田。ザックジャパンのエースをめぐる争いは第2ラウンドを終え、“痛み分け”となった。

<写真>先発出場の前田
(取材・文 西山紘平)

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