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日本vs韓国 試合後の選手コメント

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[10.12 国際親善試合 韓国0-0日本 ソウル]

 日本代表は韓国のソウルワールドカップスタジアムで韓国代表と対戦。アルベルト・ザッケローニ監督の初陣となった8日のアルゼンチン戦で1-0勝利の大金星を飾った日本は、敵地で得点こそ奪えなかったが、守備陣が韓国の攻撃を粘り強く跳ね返し、0-0で引き分けた。
以下、試合後の選手コメント

●FW前田遼一(磐田)
「シュートゼロはふがいない。手応えはあまりない」
―あまりボールが入ってこなかった?
「最初は1トップだから、動き出したら(だれも)いなくなる。それでどうしようか迷っていた」
―フル出場は自信になる?
「フル出場した割にシュートを1本も打ててないので、悔しさが残る。もうちょっと動き出しを早くするところも必要だった」
―Jとの違いは?
「ちょっと戦えていない感じがあった。攻撃に怖さがなかった。頑張ります」
―次に向けては?
「Jリーグに帰って、また頑張ります」
―先発起用だったが?
「試合に出られたのはよかったけど、これから頑張っていかないといけない。チャンスはうれしい。でも、まだつかんでいない。これからは怖さを出していかないといけない」

●FW香川真司(ドルトムント)
「前を向いてプレーできることが、前半は特に少なかった。そういう意味では厳しかった」
―韓国とやってみて、あらためて印象は?
「あらためてフィジカルが強いと感じた。そういう意味でもっともっと、自分も負けるところがあったので、そこは学びたい。そこはドイツで生きてくると思う。それを実感できてよかった。あとは、シュートの意識も高めていかないといけないと思う」
―2試合を通じて。
「アルゼンチン戦も含めて結果としては良かったけど、反省点はある。また成長していけるようにしたい」
―チームとしては悪くなかったのでは?
「悪くはなかったけど。個人としては納得いっていない。こういうところで結果を残していくことが大事なので、今日はそれができず、悔しいです。ドイツで頑張ります」

●FW松井大輔(トム・トムスク)
「できるだけ前の方でボールを1回落ち着かせるというのをイメージしていた。足元でボールをもらう選手が多くて、もう少し試合の中でみんなで分かり合えないといけない」
―試合前に本田と話していたが?
「W杯と同じように、ポジションを変えながらやっていこうと。スペースがなくて、中盤で細かくやるのは難しかった」
―新監督になって2試合を終えたが?
「収穫はすごい自信になったこと。これを続けることが大事。これからいろんなチームが出てくると思う。アルゼンチン戦はサイドにスペースがあったけど、今日はなかった。どこにスペースが空くか、どこを攻めればいいか、試合の中で分からないといけない。そういうのが若い選手には必要。新監督になって、いい戦いができた。課題も出ないとみんな分からないし、いろいろ個人で課題が出たと思う」

●MF長谷部誠(ボルフスブルク)
「出ている選手も、出ていない選手も伸びてきている。(香川)真司もそうだし、今日は前田さんもすごいよかったし、本田もよかった。松井さんも若い選手に負けていられないという感じでやっていたし、非常に楽しくやれている」
―合宿の成果は?
「試合に向けての準備の仕方とかリズムもつかめてきたし、監督にやろうとしていることのすべてではないけど、細かく指示してくれているので理解してきている」
―課題は?
「しばらく時間が空くけど、もっと個人個人が結果を出して、自信を付けていけば強くなると思う」
―前半はサイド攻撃が多かったが?
「チームのやり方として1回サイドに出して、そこから真ん中を崩すというやり方があるけど、それが少なかった。相手が中を固めていたので難しかったというのもある」
―ドリブルを仕掛ける場面もあったが?
「どこかでスイッチを入れないと攻撃は怖くならないので、早く縦パスを入れたりドリブルで突っかけたりしようとした」

●MF細貝萌(浦和)
―監督には何と言われて入ったのか?
「ヤットさん(遠藤)と長谷部さんを前に押し出すということはなく、そこの間に入ってアンカーのポジションに入るように言われた。真ん中にいることで、守備の枚数を増やす意味がああった。個人的にはあそこのポジションをやることがなかったので、いまいち、試合に入り切れなかった。厳しい出場時間になった」
―韓国戦に出たことは?
「自分にとってマイナスになることは絶対にない。自分にとってプラスになったと思う。韓国戦は、日本のスタジアムで同じだけ人数が入っても雰囲気が違う。昔から韓国戦は違う。すごく出たい気持ちが強かったので、その中で出られたことはよかったが、質のところは改善していかないと。いいプレーは一度もなかった。上がった場面があったくらい。出たときに存在感を出せるように、途中出場にもある程度慣れるようにしないといけない。それは、チームに戻ってやっていきたい」
―非公開でこのシステムを練習したのか?
「やっていないです。浦和でもあのポジションは何度かトライしましたけど、浦和でもダメですぐにダブルボランチに戻った。難しかったです」
―9月の2試合とは、出場の意味が違うのでは?
「前の2試合に関しては、運よく、ケガ人も多くて出場する機会があった。今回に関しては試合に出られなかったのは、実力がないから出られないだけ。でも、それだと見てもらえる時間が限られてしまう。出たときに存在感を出さないと、この先、呼んでもらえない」
―今後は?
「このチームはここでみんな自分のチームに戻る。浦和で頑張っていきたい。アジア杯はメンバーも変わるだろうしね。僕自身、すごい厳しいポジションにいるので、チームで頑張る」

●DF内田篤人(シャルケ04)
―急な出場だったが?
「駒野さんの顔がまじでやばいことになっていたから、これは絶対動けないわと。普段だったら、急に来ると、オレ?みたいな感じなんですが、ドイツでもやって、アウェーの雰囲気も強い中でやっているので、普通に余裕でやれました」
―うまく入れた?
「最初のプレーだけ気をつけようと思ってやっていました。(後半は)周りがけっこう疲れていたので、もう少し自分がキープしたり時間を使ったりすれば良かったかなと。失点はゼロにしたいなと思ってやっていました」
―アルゼンチン戦からどういう修正をしたのか?
「韓国はアルゼンチンと違っていた。サイドをワイドに使ってきたので違っていましたね」

●DF栗原勇蔵(横浜FM)
―アウェーの韓国戦の雰囲気は?
「アウェーでやること自体が初めてだった。アウェーの方が変にプレッシャーがないし、自分的には良かったと思う」
―立ち上がりはやや押された?
「ピッチも悪かったので、最初は相手も前から来ていた。それでこっちも前から行こうと。DFとしてはあそこで混乱しないで抑えられたから、その後、抑えられたのだと思う。特に今回はすごく良かった。アルゼンチン戦より自分としては安定していたと思う」

●GK西川周作(広島)
「試合に出させてもらえたことは良かった。川島くん、権田くん、曽ヶ端さんもいるが、、自分も年も年(24歳)だし、しっかりやっていかないといけない。まずは自分がしっかりやらないと」
―監督にはいつも何を言われている?
「常に笑顔でいろと言われる。イライラすることなく、試合になってもガチガチにならず、楽しんでやれと」
―後ろから見て守備はどうだった?
「コンパクトにして、前線から守備ができていた。1人がプレスにいって1人が挟みこむということもできていた。本田とかも後ろまできて守備をしてくれていた。前のほうがあれだけやってくれると助かる」
―監督の意図はこの期間にどれくらい理解できたか?
「短い時間だったけど、監督の言っていたことを理解してできた。アルゼンチン戦からそれを表現できていた。浸透は早かったと思う。これからが楽しみ。手応えは感じている」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子)

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