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[女子W杯]日本vsアメリカ 試合後のテレビインタビュー

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[7.17 女子W杯決勝 日本2-2(PK3-1)アメリカ フランクフルト]

 女子W杯ドイツ大会は17日に決勝を行い、日本女子代表はFIFAランク1位のアメリカ女子代表と対戦。2度のビハインドを跳ね返す驚異の粘りを発揮し、2-2のまま突入したPK戦ではGK海堀あゆみ(INAC神戸)が相手のキックを2本セーブする活躍を見せ、PK3-1で初優勝の栄冠を勝ち取った。延長後半12分に劇的な同点ゴールを決めたMF澤穂希(INAC神戸)は通算5得点で得点王に輝き、大会MVPも獲得。世界一の称号と合わせ、3冠を達成した。

以下、試合後のテレビインタビュー

佐々木則夫監督
「本当によく粘り強くやってくれました。日本の皆さんもテレビの前ですごく応援してくれたと思います。それが通じたのではないでしょうか」

―PKになったときは笑顔が見えました。
「本当に最後の最後まで。PKはどちらになるかはわかりませんですけれども。本当にありがとうございました」

―PKがなかなか見られないようにみえましたが?
「そんなことないですよ(笑)意外に冷静です。ここまで来れば十分ですから」

―改めて世界一です。
「本当に僕もビックリです。小さな娘たちが粘り強くやってくれました。日本の皆さんも喜んでくれていると思いますので。朝早くから、ありがとございます」

●MF澤穂希(INAC神戸)
「もう信じられないです。みんな最後まで諦めずに戦った結果がこのような結果だと思います」

―120分プラスPKでした。
「本当に自分自身も最後まで走り続けましたし、もう全力を出し切りました」

―W杯を振り返ってどんなことが頭をよぎるか?
「もうずっと世界一を目標に戦ってきたので、まだこの現実が受け止められないんですけど。本当に嬉しいです」

―5度目のW杯で欲しかった優勝が手にできました。
「そうですね。5回目にしてしっかりと結果を残せました」

―日本の皆さんにメッセージを。
「皆さん応援ありがとうございました。皆さんの力は本当に励みになりました。金メダルを持って帰ります!応援ありがとうございました。」

●GK海堀あゆみ(INAC神戸)
「実感がないんですけど。すごいことをやったのかなと思ってます」

―トロフィーは触りました?
「触りました!本当に信じられないというか、テレビの世界だったので、本当に信じられないです」

―PK戦では3本続けて止めましたよね?
「試合で2失点していたので、ここは絶対に止めないとと思って、みんなを信じて、気持ちで戦いました」

―PK戦を前にどんな指示が?
「自分を信じて、みんなのことを信じて、おもいっきりやってこいと言われました」

―試合中のアメリカのプレッシャーは?
「上手かったですし、それ以上にみんなが頑張った結果、優勝できたんだと思います」

―高校からGKを始めたそうですが、ついに世界一です。
「そうですね。夢見ていたところの世界一になれたので、今まで自分に携わって来た人たちの応援だったりとか、そういうのがあって、ここまで来れたと思うので。感謝の気持ちでいっぱいです」

―なでしこを目指したい少女はいっぱいいると思うが?
「本当に夢は諦めなかったら叶うと思うので、絶対に頑張り続けることで、そういうのはできると思う。頑張ってほしいと思います」

●DF鮫島彩(ボストン・ブレイカーズ)
―世界一の実感は?
「まだ実感は湧かないです」

―ピッチを一周してきて今の気持ちは?
「もう素直に嬉しいです」

―アメリカのサイド攻撃はどうだった?
「みんなで1.5人とか2人をかけて、全員で守りきれたので、全員で勝ち取った勝利だと思います」

―試合を経るごとに強くなっていった強さの秘密は?
「試合前には全員で細かいところをたくさん確認したり、コミュニケーションの部分がすごく上手くできていたので、そこだと思います」

―日本の皆さんへ一言。
「朝早くにも関わらずたくさんの方々が一緒になって、戦ってくれたと思うので、本当に感謝したいです。ありがとうございます」

―震災の影響でアメリカへの移籍が決まり、特別な思いでW杯へ臨んだのでは?
「こうやって私がこの場に立っていられるのはたくさんの方に支えて頂いたお陰ですので。私に関わってくださった全ての皆さんに心から感謝したいです」

●FW安藤梢(デュイスブルク)
―世界一になりました。
「信じられないです。ありがとうございます」

―自身がプレーするドイツでの世界一です。
「なでしこジャパンをドイツにも世界にもアピールできたと思うので。それを目標にやってきたのですごく嬉しいです」

―試合を経るごとに強くなっていったなでしこの力の秘密は?
「一人ひとりが最後まで諦めなくて、最高でした」

―得点こそなかったが存在感を示すことができたように見えたが。
「チームのために、みんなが一人ひとり戦えたと思うし、自分も走り回って戦いました」

―なでしこを目指したいという少女も増えたのでは?
「自分も小さいときに先輩たちの姿を見て憧れて、目標にしてやってきたので。自分たちの姿を見て、子供たちが夢を持ってくれたらいいなと思います」

―アメリカを倒しての実感は?
「99年W杯で戦ったときは、まさか世界でチャンピオンになれるとは思わなかったし、アメリカに勝てるというのは遠かったんですけど。こういう風にきょう勝つことができて、先輩たちが築き上げてきたものだなと思います」

―素晴らしい勝利でした。
「ありがとうございました。最高です」

●MF宮間あや(岡山湯郷)
―今の気持ちを。
「ホッとしています」

―宮間選手の同点弾が大きかったと思うが?
「みんなが頑張った結果なので。今回は個人的な表彰も当然、澤選手が取ったんですけど。みんながみんな最優秀だと思っています」

―PKを終えてホイッスルを聞いた瞬間の気持ちは?
「自分はアメリカ代表の選手にも友人が多いので喜びと、もちろんそこは敬意を表さないといけないところもあったので。落ち着いていました」

―表彰台の上ではかなり盛り上がっていたが?
「もう人生の内で盛り上がるのは、ここしかないんじゃないかと(笑)」

―盛り上がりどころ?
「もちろんです!」

―今大会を振り返って、段々チームは良くなっていった?
「そうですね。ただ最後の試合に関しては相手に支配される時間が多かったので、これをステップにまた新たななでしこジャパンも次の五輪予選も頑張ると思います」

―先輩たちの気持ちを背負っての大会と話していましたが?
「テレビで映ったら言いたかったんですけど、イソさん、ごみちゃん、原ちゃんとかもそうですし。たくさんの先輩がいてこそだと思っているので。みんなにありがとうございますと伝えたいです」

―日本の皆さんに一言。
「やりました!まだまだ大変ですけど、復興に向けて日本国民全員で頑張っていきましょう」

●DF熊谷紗希(浦和レッズ)
―今の気持ちは?
「嬉しいのとビックリしているのが半分ずつくらいです」

―PKは大事な順番で蹴りましたよね?
「あの時は、失点してしまったというのもあったし、前線の選手を信じて、ずっと守っていたので。ここまで来てくれた結果を自分の足で決めたいと思っていたので、思い切って蹴るだけでした」

―優勝の瞬間は何を話した?
「興奮しすぎて話し合うまでいかなかったんですけど。実際に蹴ってから、勝ったかどうかみんなの様子を見ないと、自分がわかっていなかったので。ちょっと一歩乗り遅れましたけど、本当に決まってよかったです」

―表彰台からの景色は?
「最高でした!」

―日本の皆さんへ一言。
「夜中まで応援ありがとうございます。たくさんの人の応援があってこそ、やっぱりここまで勝ちあがれたと思うし。本当に感謝しているので、ここからみんなで次のステップへ向けて、全員で力を合わせてやっていきたいなと思います」

―金メダルをかけた感触は?
「一番輝いている色なので。そうそうかけられない色なので。本当に嬉しいです」

●FW永里優季(ポツダム)
「チームとしてこうやって優勝できたことをすごく嬉しく思います」

―表彰台に立っての景色は?
「大会を通して色々なことがあって、自分なりにも苦しい時期とかもあったんですけど、自分なりに捉え方を変えて、こうしてみんなと一緒に優勝という喜びを分かち合うことができたので、自分にとってすごく大きな財産になりました」

―なでしこジャパンというチームは永里選手にとって、どんなチーム?
「みんな一つになって戦うという気持ちがすごく強くて。本当にいいチームだなと思いました」

―試合終了の瞬間は?
「本当にやったんだという実感と、そうでない本当にやったのかなという実感とが入り混じった変な感覚でした」

―日本の皆さんへ一言。
「W杯が優勝したことで日本の女子サッカーが注目されると思うんですけど。これからが私たちの世代にとって、重要な役割になっていくと思うので。これから先、日本の女子サッカーがどうやって発展していくかというのは自分たちが担っていかなきゃいけないという責任を感じます」

―永里選手にとってもこれから?
「もちろんです」

●MF阪口夢穂(新潟)
「みんなの支えがあって、ここまで来れたので本当に嬉しいです」

―勝利が決まった瞬間は?
「W杯で優勝したということよりも、アメリカに勝ったということが先に思って、めっちゃ嬉しかったです」

―なでしこがなかなか勝てなかったドイツとアメリカを倒しての世界一です。
「本当に今までは勝てなかったんですけど。こういう素晴らしい舞台でやっと借りを返すことができて、本当に嬉しいです」

―アメリカと戦いながら、失点しても追いついての戦いに選手たち自身はメンタルをどう感じていたか?
「ピッチの中でもみんなで諦めるなという声が飛び交っていたし、ベンチからもみんな総立ちで応援してくれていたので、ここで諦めるわけにはいかないと思ったので最後まで頑張れました」

―途中から後ろを自分が守って、澤さんを前にという思いが強かったと思うが?
「はじめは本当にアメリカがどんどん来たので、守備の時間が多かったんですけど、後半の途中くらいからアメリカも疲れてきたので。澤さんをどんどん前に出して、後ろは自分が守るくらいの勢いでやっていました」

―表彰台からの景色は?
「本当に……なんともいえなかったです」

―今後へ向けて。
「W杯は終わりましたけど、これからもまだリーグなどもありますので。ぜひ応援もお願いします」

●FW丸山桂里奈(ジェフ千葉)
―表彰台からの景色は?
「今までで生きてきた中で一番いい景色でした」

―勝利が決まった瞬間は?
「信じられない気持ちと夢見たいだなという気持ちだったんですけど、みんなのところに思い切り駆け寄っていきました」

―ドイツ戦でのゴールが非常に大きかったと思うが?大会を振り返って。
「みんなでひとつになって取った大会だったので、本当に良かったと思います」

―チームメイトはどんな存在?
「最高のかけがえのない存在です」

―金メダルの感触は?
「ちょっとこれ、すごいですよね。重みがあるメダルなので」

―日本から色々な人が丸山選手を支えてくれていたと思います。
「震災以来、日本は苦しい状態だったんですけど。震災で復興に立ち上がる人の姿を見て、私たちにとって、とても力になりましたし、その力がこの優勝を導いてくれたかなと思う。本当に日本でひとつになって勝ち取った勝利だと思います」

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